日本人の約4割が知っている「東京と香港、年間降水量が多いのはどちら」 両都市の気候を考えると納得
太平洋に面している日本の首都・東京と、南シナ海に面するアジア有数の都市・香港。世界的に有名な2つの都市、年間降水量が多いのは、どちらの都市かご存知でしょうか。 【写真3枚】アジアの各都市の「年間降雨量」を見る 今回、アンケートを取ったところ、日本人の約6割が知らないという事実が判明しました。 記事後半では、東京都と香港の経済について紹介します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
東京と香港の年間降水量についてアンケート
LIMO編集部が全国の10代~60代の男女200名を対象に、「東京と香港、年間降水量が多いのはどちらでしょうか」というアンケートを取ったところ、全体の63%が「東京」と回答。 「香港」と回答したのは、全体の37%になりました。 東京は海に面した都市であり、広大な関東平野の中心に位置しています。香港もまた海に面していますが、数多くの島と半島で構成されており、1104km2という東京都の半分ほどの限られた陸地に山も多くあります。
東京と香港、年間降水量を比較してみると
東京の2020年・年間降水量は、1598mmとなっています。一方、香港は2359mm(1992年~2020年の平均値)。 東京は温帯の温暖湿潤気候であり、他の地域に比べれば降水量は多い方に属します。しかし、香港は亜熱帯気候であり、東京以上に高温多湿で雨も多いのです。 日本では那覇が亜熱帯気候に属しており、香港と似た気候となっています。
東京とアジアの各都市の年間降水量を比較
ここで、東京とアジア各都市の年間降水量を比較してみましょう。 アジアで降水量が一番少ないのはバーレーンのムハッラクで、91mmです。サウジアラビアの隣に位置する島国で、砂漠気候のため降水量が少ないのです。 一方、最も多いのはマレーシアのクアラルンプールで、2842mmです。東南アジアに位置し、熱帯の中でも年間を通して雨が多い常夏の気候です。 東京の年間降水量と近いのは韓国・ソウルの1418mmやラオス・ビエンチャンの1641mm。ソウルは東京と緯度が近く、似ている気候のため降水量も近いのも納得です。 ビエンチャンは熱帯の乾燥した気候であるサバナ気候のため、雨季と乾季がはっきりと分かれています。全然違う気候でも、年間降水量で比較すると近い数値になることがあるため注意が必要です。