「暖房」をつけると頭がぼーっとしてしまうので、今年から「石油ストーブ」に切り替えようと思っています。「電気」と「灯油」はどちらが安いのでしょうか?
寒い季節になると、エアコンの暖房運転で「電気代が気になる」「乾燥して頭がぼーっとする」と感じることが多いですよね。エアコン暖房は手軽ですが、「今年は石油ストーブに切り替えようかな? 」と考える方もいるかもしれません。しかし、灯油代はエアコンの電気代よりも安くなるのか、実際どれくらい節約できるのかも気になるところです。 この記事では、エアコン暖房と石油ストーブの費用や特徴を比較し、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。寒い冬を少しでも快適かつお得に過ごすための参考にしてみてください。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
エアコンの暖房運転と石油ストーブの違いとは?
まず、エアコンと石油ストーブの仕組みと特徴を見ていきましょう。エアコンは電気を使って空気を循環させ、部屋全体を素早く暖められるのが特徴です。リモコンで温度管理ができるので、広い空間にも適しています。ただし、長時間使うと電気代が高くなりやすく、空気の乾燥によって「頭がぼーっとする」と感じる方もいます。 一方、石油ストーブは灯油を燃やして直接部屋を暖めるため、つけた瞬間から暖かさを感じやすく、足元や周囲を効率よく暖めます。また、火を使うので停電時にも利用可能です。
暖房費用はどちらが安い? エアコンの電気代と石油ストーブの灯油代を比較
では、エアコン暖房と石油ストーブのコストを比較してみましょう。具体的な費用は、暖房の使用時間や灯油の価格によって変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。 ■エアコン暖房(1000Wの場合) エアコンの電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会の「電力料金目安単価」である1kWhあたり31円をもとに計算すると、1000Wの暖房運転を1時間使用した場合、電気代は約31円です。1日8時間使うと、1日あたり約248円、1ヶ月(30日間)で約7440円の電気代がかかります。 ■石油ストーブ(1時間で約0.22Lの灯油を消費する場合) 石油ストーブの燃費は、経済産業省資源エネルギー庁の「給油所小売価格調査」(2023年10月28日時点)のデータに基づき、灯油代を1Lあたり117.3円として計算すると、「3.7L(タンク容量)÷17時間(燃焼継続時間)×117.3円」で1時間あたりの灯油代は約25.5円です。1日8時間使うと、1日の灯油代は約204円、1ヶ月(30日間)で約6127円かかります。 石油ストーブは、他の暖房器具と比べてコストを抑えやすい傾向にありますが、灯油価格は変動しやすいため、節約効果も時期によって異なる点に注意が必要です。また、エアコンに比べて直接的な暖かさを感じやすいため、短時間の使用でも十分に暖房効果が得られるのも特徴です。