半沢直樹SPで人生倍返しの無名女優、吹越ともみ “30歳・コンプレックスの塊”からの逆転
30歳にして初めてドラマ出演のチャンスをつかんだ、世間的にはほぼ無名の女優が、3日放送のドラマ『半沢直樹II エピソードゼロ』~狙われた半沢直樹のパスワード(TBS系、午後11時15分)に出演する。吹越(ふきこし)ともみ。広島の出身で地元で就職もしたが、芸能界への夢をあきらめきれず5年前から東京で一人暮らし。サロンモデルや読者モデル、CM出演を重ねるも鳴かず飛ばず、実家からは「帰ってこい」と言われ、絶望的な状況で思いがけないことが起きた。エキストラ出演のはずだった同作で脇役に抜擢されたのだ。番組公式サイトの出演者欄の番手は吉沢亮、今田美桜、吉沢悠、井上芳雄、栗原英雄、玉置玲央に続いて7番手。大抜擢と言っていい。どんな女優なのか。 【写真特集】女優・吹越ともみ 雨やんだ
起きた奇跡、テレビ局の廊下で泣いた
「いまだ夢なんじゃないかと驚いています。少しでも画面に出れたら嬉しいという気持ちで、エキストラとしてドラマの顔合わせに行ったんです。なぜ役に抜擢されたのか詳しいことはわかりませんが、その場で出来上がったばかりの台本を読ませていただきまして…。そのとき監督はじめドラマに携わる各部署の方々がいらっしゃって、皆さんに見ていただけたのが大きかったのかなって」 同作は今年4月期に日曜劇場に帰ってくる人気作「半沢直樹」(仮)のスペシャルドラマで、「東京セントラル証券」 と大きく関わる IT 企業 「スパイラル」 を中心に物語が展開する。主演は吉沢亮で、吹越の役どころは吉沢演じるプログラマー・高坂圭の先輩、鈴木梨乃役だ。 「昨年に入ってなかなか仕事も決まらず、初めて芸能界をあきらめようかと悩み始めていたんです。『本当に考えないといけない時期かも。私、求められていないんだ』と。なので、もしかしたら役が決まるかもしれないと聞いたときはTBSの廊下で泣きました。そのときそばに好きで観ていた『グランメゾン東京』のポスターが貼ってあって、これまでのいろいろな思いで胸がいっぱいになってしまって」