<繋ぐ・センバツ2022天理>選手紹介/9止 上田莞丸外野手/嶋川雄大投手 /奈良
◇足のスペシャリスト 上田莞丸(いまる)外野手(1年) 50メートル走のタイムは6秒ちょうど。チームでもトップを争う俊足が強みだ。試合終盤の代走など「足のスペシャリスト」として期待され、勝負所での起用を待つ。 昨夏、腰を痛めた影響で秋の公式戦には出られなかったが、冬の練習で復調し、今回のセンバツが初めてのメンバー入りとなった。4学年上で天理野球部OBの兄は甲子園の土を踏めなかったといい「兄の分まで」と、懸ける思いはひとしおだ。 意識している選手は、昨夏の甲子園で活躍した実力派左腕、京都国際の森下瑠大投手(2年)。「センバツで対戦して、森下投手から盗塁を決めたい。公式戦初盗塁を甲子園で決められたら、かっこいいですよね」と目を輝かせる。 ◇増量成功し調子回復 嶋川雄大(ゆうた)投手(1年) 昨秋の公式戦は4試合に登板したが、「勢いのある球が投げられず、頭打ちの時期だった」と振り返る。本来の投球を取り戻すため、体作りの一環として食生活の改善にも取り組む。 太りにくい体質で体重を増やせず悩んでいたところ、頼りになったのが先代主将の内山陽斗選手(3年)だ。たんぱく質や炭水化物の効果的なとり方などを教わり、この冬で4キロの増量に成功した。「体ができて調子が戻ってきたので、甲子園でスランプを打ち破りたい」と意気込む。 間食にも「少しでも栄養のあるものを」と和菓子を取り入れ、今では草餅が一番の好物になった。「仕送りにも多めに入れてもらって、毎日食べています」と笑う。=おわり