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（ブルームバーグ）： カナダの大手銀行２位のトロント・ドミニオン銀行（ＴＤ）は21日、マネーロンダリング（資金洗浄）対策の不備を巡る罰金支払いに備え26億ドル（約3770億円）を引き当てることを明らかにした。その一環として、チャールズ・シュワブの保有株を一部売却した。

ＴＤのチャールズ・シュワブ株保有比率は12.3％から10.1％に低下する。

同行は４月、マネーロンダリング対策の不備に関する調査に関連して４億5000万ドルの引当金を計上したと発表。これを含めた米国でのコンプライアンス（法令順守）違反に絡んだ支払いは計30億ドルに上ると現時点で推計している。

ＴＤは発表文で、「年末までに世界的な解決策がまとまると期待している」と説明した。引当金計上は22日発表の５－７月（第３四半期）決算に反映される。

ＴＤは昨年、米金融サービス会社ファースト・ホライズンを134億ドルで買収する計画について、当局の承認が得られるか不透明になったとして白紙に戻した。その直後にＴＤは、金融規制当局や米財務省の調査に加え、米司法省の捜査も受けていることを認めた。

主な疑惑はＴＤが米国内の複数の支店でマネーロンダリングなどの金融犯罪の捕捉を怠ったとされる点だ。同行は米国内に1000万人余りの顧客を持ち、米東海岸に1200近い支店網を持つ。

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原題：TD Takes $2.6 Billion Hit on US Probe, Sells Schwab Shares (1)（抜粋）

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