【箱根駅伝】青学大 9区・田中悠登の好走で2連覇確信 原監督「主将らしい走りをしてくれたので…」
頼れるリーダーが勝負を決めた。第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の復路が3日に行われ、青学大が10時間41分19秒の大会新記録で2年連続8度目の総合優勝を果たした。2年ぶりの王座奪還を狙った駒大は10時間44分07秒で2位。出雲駅伝、全日本大学駅伝覇者の国学院大は10時間50分47秒で3位だった。 【写真】胴上げされる原晋監督の妻の美穂さん チームを鼓舞し続けた主将が笑顔でタスキをつないだ。9区を任された主将・田中悠登(4年)は区間2位の好走を披露。原晋監督は「終始冷静で、しっかりとまとめてくれた。主将らしい走りをしてくれたので、ここである程度優勝は確信できたかなと思う」と頬を緩めた。 スローガンは「大手町で笑おう」。前チームと同じ頂点取りを意識してきたものの、出雲駅伝、全日本大学駅伝はともに3位。「出雲、全日本と負けた時は不安で、正直この箱根駅伝も迎えるのが怖かった」というが、目標が揺らぐことはなかった。 4区区間賞の太田蒼生、5区で区間新記録の若林宏樹、6区で区間新記録の野村昭夢ら強力同期陣は「みんな尖っているので、まとめるのが大変だった」と苦笑い。それでも「個性を潰してしまったらこの学年の良さは出ない。箱根駅伝で優勝するという共通認識があったので、向いている方向がぶれないように、ミーティングを多めに行うようにはしていた」と個々の意思を尊重しながら箱根路への準備を進めた。 現在地を的確に分析し、チームを頂点に導いた田中は、今春から日本テレビ系列とテレビ朝日系列のクロスネット局「福井放送」にアナウンサーとして就職する。新たな一歩を踏み出す上で「最高の仲間と一緒に最高の景色を見られて本当に良かった。本当にこの箱根駅伝に小さい頃から成長させてもらったので、何か恩返しをしたい」と決意表明。ステージが変わっても箱根路への思いは変わらない。
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