巨人・菅野 槙原抜き球団最速通算1500奪三振 無傷のリーグトップタイ4連勝
◇セ・リーグ 巨人4―3ヤクルト(2024年5月11日 神宮) 巨人の菅野が、村上から節目の三振を奪った。4―2の6回2死、村上を8球目の内角スライダーで空振り三振。令和初の3冠王から通算1500個目の三振を奪い、ガッツポーズを見せた。 「いいバッターから取りたいと思っていたのでうれしい。思い出に残る三振になった」。通算1739回2/3での到達は、槙原寛己(現スポニチ本紙評論家)の1750回1/3を抜き球団最速。ベンチへ戻ると長野から記念ボードを受け取り笑顔で掲げた。 熟練の修正力で強力ヤクルト打線を封じた。強風の中で「スライダーの曲がり幅が大きくなった。うまく修正しながら投げられた」と得意球を自在に操り、直球も最速150キロを計測。オスナ、村上、サンタナのクリーンアップを1安打に封じ、6回0/3を5安打2失点で自己ワーストだった昨季と並ぶリーグトップタイの4勝目を挙げた。 20年以来となる5度目の開幕4連勝は、工藤公康に並ぶプロ野球タイ記録で1球団では史上初。「携わってくれた皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」と相好を崩した。(青森 正宣) ≪プロ野球記録は石井一久≫菅野(巨)が11日ヤクルト戦(神宮)の6回に村上から三振を奪い通算1500奪三振を達成した。プロ野球60人目。初奪三振は13年3月30日広島戦で菊池から。通算1739回2/3での到達は94年槙原寛己の1750回1/3を抜く球団最速記録。プロ野球記録は07年石井一久(ヤ)の1413回。