警視庁の人気マスコット「ピーポくん」消滅危機 今年3月末に製造中止に…今後どうなる?
【頭のアンテナは社会全体の動きを素早くキャッチするため】【大きな耳は都民の声を幅広く聞くため】──。 【写真】大阪万博のシンボルにくすぶる“パクリ疑惑”…リングの愛称は「パクリング」でエエんちゃう? オレンジ色の体に動物のような愛らしさが特徴の警視庁のシンボルマスコット「ピーポくん」。そのキャラクターグッズのぬいぐるみが、消失の危機に陥っているという。 「ぬいぐるみは大、中、小の3種類があり、価格は大5980円、中2960円、小2480円です。警視庁本部庁舎や府中・鮫洲・江東の運転免許試験場などで販売していましたが、製造を一手に引き受けていた工場の高齢化により、今年3月末に製造が中止になっています」(警視庁担当記者) 1987年4月17日に誕生したピーポくんは、“ピープル”と“ポリス”の頭文字を取り、都民と警視庁の架け橋になることを願ってその名が付けられたというが、発案者は「のちの警察の大物幹部だった」と警視庁関係者は振り返る。 「警察上層部に上り詰めた大物キャリア官僚が発案したと聞いています。誕生当時はそれほど認知度はありませんでしたが、97年から放送されたドラマ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)の中で主人公の織田裕二がピーポくんの着ぐるみを着ていたことで一気に世間に浸透した印象です」 ぬいぐるみは運転免許試験場などで販売されているだけではなく、交通安全のイベントや、地域防犯に貢献した都民に表彰とともに贈呈されることもあり、発案時の願い通り、都民との架け橋となっていた。 「一時はピーポくんのぬいぐるみを車に積んでいると、警察関係者だと思われ“交通違反で捕まらない”などの都市伝説がまことしやかに囁かれたこともありました(笑)。今は運転免許試験場などにもすでに在庫はない状態です」(前出の記者) 仕入れを担当する警視庁職員互助組合は、都民との“親睦ツール”として親しまれたピーポくんの製造再開に向け「他の業者との交渉を続けている」(同前)という。