【全日本】宮原健斗が斉藤ジュン下しCC制覇「俺はプロレスの団体なんて超越している!」
全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」の優勝決定戦(12日、横浜BUNTAI)で、エースの宮原健斗(35)が〝最凶双子の兄〟斉藤ジュン(37)に勝って5年ぶり2度目の優勝を果たした。 Aブロックを1位通過した宮原は、Bブロック1位のジュンと激闘を展開。序盤の場外戦では観客から応援タオルを〝拝借〟したジュンに首絞め攻撃を受けるなど苦しめられる。それでもエプロンの攻防で相手の巨体をリフトしてパイルドライバーで突き刺し、串刺し式のブラックアウト(ヒザ蹴り)を放つなど応戦した。 試合は中盤から一進一退の攻防となる。宮原が投げっ放しジャーマンからブラックアウトを放てばジュンにチョークスラム、ジャックハマーを返されるなど文字通りの消耗戦を展開した。さらにジュンからおきて破りの逆ブラックアウトや張り手、さらにサイコブレイクとたたみかけられてKO寸前まで追い込まれる。それでも持ち前のタフネスで粘ると、一瞬のスキを突いてランニング式のブラックアウトでジュンの動きを止めることに成功。直後のシャットダウンスープレックスホールドはカウント2で返されたが、その後バックの取り合いから再び同じ技でぶん投げて歓喜の3カウントを聞いた。 試合後、マイクを持った宮原は「格の違いを見たか!」と雄たけび。速攻で観客から「ギリギリだっただろ!」と突っ込まれると「そうだ。ギリギリだ。それでも勝てたのはみんな応援してくれたおかげだ。2019年以来2度目の優勝だ。どうだ。俺にはやっぱり、光り輝くものが似合うだろ!」と叫んで拍手を浴びる。続いて「安齊勇馬。何を偉そうに解説なんかしやがってコラ。俺の試合の解説をするなんて、20年早いわ。3冠チャンピオン、上がって来いよ」と放送席にいた3冠ヘビー級王者の安齊にリングに上がるよう促す。そして「俺の持つ最年少記録をのうのうと破りやがって…。チャンピオンには条件がいくつかある。見栄えがプロレスラーらしいこと、ルックスがいいこと。そしてもう一つあるんだ。ベルトが似合わなきゃいけない。お前にはまだ早いな。全国のファンはお前を応援しているだろう、優しいからな。ただしスーパースターは優しくないんだよ。当たり前に巻かれちゃ困るんだよ。新時代? 叩き潰したろか、コラ」と宣戦布告だ。 これに安齊からは「チャンピオンの条件、見栄えがプロレスラーらしいこと、そしてルックスがいいこと…。そこは圧勝だな。ベルトが似合わないなら、アナタに勝って一番ふさわしい男になります」と粋な言葉で受諾され、宮原は早速29日の東京・後楽園ホール大会を挑戦の日に指定する。さらに「新時代? プロレス界にとってとてもいいことだ。ただ俺はプロレスの団体なんて超越しているからな。日本プロレス界、まだまだ俺がやらなきゃいけないことがあるだろ! 明日からCC覇者として生きていく。以上だ」とぶち上げた。
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