ネットでは「父の里」と話題の大の里の父・知幸さん「エリートと言われているけれど実は雑草」
◆大相撲 夏場所千秋楽(26日、東京・両国国技館) 愛息の快挙の瞬間、観客席から手を合わせながら見つめていた大の里の父・中村知幸さん(48)さんはガッツポーズして絶叫した。関係者と力の限り抱き合って喜び、こぼれ落ちる涙を拭った。「信は力なりです。入門時から優勝を義務づけられてつらかったと思う」。ネットでは「父の里」と言われ話題の184センチは、「エリートと言われているけれど、実は雑草。腐らずやってくれた」と感慨にふけった。 【写真】顔そっくり父子…めでタイ2ショット! 母・朋子さんは「我が子なんですけど、我が子じゃないような感じです」と夢心地の様子だった。毎日、息子の勝利を祈り、都内に来た際にはパワースポットで有名な小網神社で手を合わせたという。ここ数日は心配のあまり、取組を見ることができなかったそうで「胃が痛くて…。緊張の一日ですごく疲れました」と笑った。 妹の葵さん(19)にとっては、普段は優しい兄だという。晴れ姿を目の当たりにし、「アマチュア時代も含めて、生で優勝の瞬間を見たのは初めてです。かっこいいですね」と、たたえていた。 新潟の能生中、海洋高時代に6年間指導した田海氏は「海洋高の相撲部監督を始めたときに、教え子が幕内で優勝したら死んでもいいと話していた。現実になった。お見事」と目を細めていた。
報知新聞社