【ライブレポート】スティング、新トリオ編成バンドでニューヨークの観客を魅了
英国のロックバンド、The Police(ポリス)が、最後にマディソン・スクエア・ガーデンでコンサートを行ってから15年以上の時を経て、スティングは現地時間10月7日、新しいパワートリオの一員としてビッグアップルに戻り、再びパフォーマンスを披露した。 かつてポリスのバンドメンバーだったスチュワート・コープランドやアンディ・サマーズと再び組む代わりに、スティングの新グループには、彼をギタリストとして長年サポートしてきたドミニク・ミラーと、ドラマーのクリス・マースが参加。これが、伝説的なシンガー&ベーシストが現在、北米で行っているコンサートツアーに『Sting 3.0』という適切なタイトルが付けられている理由だ。 10月7日から9日まで、ブルックリン・パラマウントで三夜に渡って行われるスティングの公演は、大成功のうちに初日を終えた。スティングとバンドメンバーは、スティングのソロとポリスの楽曲から厳選したセットリストを演奏し、スティングのかつてのバンドを有名にしたミニマリズムに回帰したサウンドを聴かせた(ステージのセットアップも音楽から気を逸すようなものではなかった)。 クラシックなポリス時代の曲『Message in a Bottle(孤独のメッセージ)』から始まったコンサートで、この英国人ミュージシャンは、『Fields of Gold(フィールズ・オブ・ゴールド)』や『Every Little Thing She Does Is Magic(マジック)』、『Walking on the Moon(ウォーキング・オン・ザ・ムーン)』、『Desert Rose(デザート・ローズ)』、『All This Time(オール・ディス・タイム)』などの自身とポリスの大ヒット曲と、『Shape of My Heart(シェイプ・オブ・マイ・ハート)』、『Why Should I Cry for You(ホワイ・シュッド・アイ・クライ・フォー・ユー)』のような隠れた名曲をバランスよく披露した。 ソロとポリス時代の有名な曲に加えて、スティングはミラーやマースとレコーディングした最新のシングル『I Wrote Your Name (Upon My Heart)』も演奏した。この楽しい気分になるロック調の曲はおそらく、このトリオによる新たな作品をチラ見せする予告編のようなものだろう。彼はまた、過去の珍しい楽曲も披露した。1982年公開の映画でスティングが主演した『Brimstone and Treacle(ブリムストン&トリークル)』のサウンドトラックのためポリスが録音した『I Burn For You(アイ・バーン・フォー・ユー)』という印象的な曲を、新たなアレンジで演奏したのだ。