福井市―京都・大阪の直通バス再開…北陸新幹線延伸で生じた敦賀駅での乗り換え、不便に感じる利用客ら要望
京福バス(福井市)と福井鉄道(福井県越前市)は21日、昨年3月から休止していた、福井市と京都、大阪両市を結ぶ高速バス「京都・大阪線」の運行を再開した。 両社によると、本数は1日2往復で、福井駅東口を午前7時10分と同9時半、大阪駅前の阪急三番街を午後4時40分と同6時40分に出発する。途中の停留所は、鯖江インターチェンジ(IC、鯖江市)、越前たけふ駅(越前市)、敦賀IC(敦賀市)、京都深草(京都市)に設けられる。大人運賃は休止前より1000円ほど値上げした。
京都・大阪線は新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用者が減少したほか、運転手不足もあって運休していた。来年4月に開幕する大阪・関西万博で需要が見込まれるほか、今年3月の北陸新幹線金沢―敦賀間延伸で生じた敦賀駅での乗り換えを不便と感じる利用客らから、大阪、京都に直通するバス路線を求める声が多く寄せられたため、再開を決めたという。 この日、福井駅東口で午前9時30分発の大阪行きバスに乗った福井市の50歳代女性は「乗り換えがない便利さや、値段も安いのが魅力です」と歓迎していた。