独創的でスタイリッシュなデザインがさらに進化 プジョー508のフェイスリフト・モデルが日本上陸
プジョーのフラッグシップがお色直し
プジョーのフラッグシップ・モデルである「508」。初代はセダンとSW(ステーションワゴン)という品揃えだったが、2018年にデビューした現行型の2代目はセダンを5ドア・ファストバック・スタイルに変更しGT(グランツーリスモ)的なキャラとすることで、脱セダンの流れに乗ったモデルになった。 【写真21枚】フェイスリフトを受けたプジョーのフラッグシップ・モデル、「プジョー508」のさらにスタイリッシュになったエクステリアをはじめ詳細画像をチェック ◆本国発表から1年遅れで登場 今回、2023年2月に本国で発表されたフェイスリフト・モデルがいよいよ日本に上陸。内外装ともにデザインが変更され、装備やユーザーインターフェースも最新のものが盛り込まれた。 ◆シームレスなグリル・デザイン プジョー最新のデザイン言語に基づきリデザインされたエクステリアは、フロント両サイドにお馴染みのライオンのかぎ爪を模した3本のデイタイム・ライトが配置されたことで、顔つきが鋭くなった印象を受ける。また、バンパーとの連続感のあるフロント・グリルやグリルに向かって消えていくような極薄型LEDマトリクスヘッドライトも先進的なムードを放っている。最新のプジョー・デザインと分かる見どころのひとつだ。 シーケンシャル・ウインカーを備えたテールランプも3本爪の目を惹くデザインになり、中央に「PEUGEOT」のロゴをワイドに配置し、トレンドに沿ったディテールが与えられた。足元のホイールは鋭さを感じさせる新デザイン「EPHERRA(エフェラ)」に変更。5本スポークのホイールナットがスマートな雰囲気も醸し出している。 ◆最新のインフォテインメントを採用 インパネは「プジョーi-コクピット」と呼ぶ小径ステアリングとそのリムの上から望むメーターを配置するなど基本的なレイアウトは変わっていない。ただし、シフトレバーは大型のグリップ式から小さなトグル・スイッチになったことで、センターコンソールまわりがすっきりした。 車載インフォテイメント・システムは最新版へと刷新。10インチのセンターディスプレイは新搭載の「コネクテッド・ナビゲーション・システム」に進化。308や408などと同様に、「PEUGEOT i-Connect Advanced」(プジョー・アイ・コネクト・アドバンス)にアップデートされ、ナビやリアルタイム交通情報の取得、「My Peugeot」(マイ・プジョー)アプリを介したリモート操作で充電や空調の予約が可能な「e リモートコントロール」、そのほかソフトウェア・アップデートなどにも対応している。さらに、「OK、プジョー」と発話することで目的地設定やエアコンなどを音声操作で入力できる音声認識機能も追加された。 ◆ドイツ脊椎健康推進協会が認証 定評のあるシートはナッパレザーが標準で、前席はドイツの脊椎健康推進協会(Aktion fürGesunder Rücken)の認証を得ているという。ロングドライブでも疲れを誘わない快適性にも期待大だ。そのほか、「FOCALプレミアムHiFiシステム」のオーディオにより高品位のサウンドを享受できる。 機能面では、「パークアシストカメラ」や15Wにアップデートされた「ワイヤレス・スマートフォン・チャージャー」が採用され、視認性や安全性、利便性の向上も盛り込まれている。 ◆5ドア・ファストバックのハイブリッドのみ ラインナップは、1.6リッター直4ガソリン・ターボ・エンジンにモーターと8段ATの「eEAT8」が組み合わされたプラグイン・ハイブリッドの「508 GTハイブリッド」のみ。EV走行換算距離は66km。日常の買い物程度ならEV走行でカバーできる距離設定を持つ。ボディ・カラー展開はボディの伸びやかなラインを強調する「オケナイト・ホワイト」と「エクリプス・ブルー」の2色のみとなっている。 価格は750万8000円。ボディ・タイプもファストバックのみで、欧州では継続設定されているワゴン・ボディのSWは用意されておらず、日本への導入の有無についてもアナウンスされていない。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部