大坂なおみのパリバOP組み合わせ決定。因縁対決超え新コーチとのコンビで世界1位を死守できるのか?
新コーチを迎えて心機一転再出発する世界ランキング1位の大坂なおみ(21、日清食品)が出場する「BNPパリバ・オープン」の組み合わせが日本時間5日発表された。同大会は6日から米国のインディアンウェルズで開催されるが、大坂にとって世界ランキング44位で挑んだ昨年、ツアー初優勝を果たした大会。この大会で自信をつけ全米オープン制覇へとつなげた。 今大会に大坂は第1シードで出場し初戦となる2回戦では、同65位のクリスティーナ・ムラデノビッチ(25、フランス)と同39位のジェン・サイサイ(25、中国)の勝者と対戦することになった。ムラデノビッチは、2月の「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」の初戦でストレート負けした因縁の相手。このとき大坂は専属コーチのサーシャ・バイン氏とのコンビを解消したばかりでメンタル面で不安を抱えたまま大会に臨み、あっさりと敗れて記者会見で涙を流したが、今大会からは新コーチ、ジャーメイン・ジェンキンス氏とのコンビで再スタートを切る。 今大会の結果次第では世界1位陥落の可能性もあるが、果たして大坂は、世界1位の座と28年ぶりとなるディフェンディング王者の座を守れるのか? 女子テニス協会(WTA)の公式サイトは「世界ランキング1位の座をかけて大坂が砂漠の地で波乱(28年ぶり)のタイトル防衛に臨む」との見出しを取り、この組み合わせを分析。 「世界1位の大坂がキャリア初となる2年連続の優勝に加え世界1位の座から引きずり降ろそうとするシモナ・ハレプ(27、ルーマニア)、ペトラ・クビトバ(28、チェコ)、スローン・スティーブンス(25、アメリカ)、カロリナ・プリスコバ(26、チェコ)という4人の(野望を)阻止しようと身構えている」と伝えた。 記事は、過去にこの大会で連覇を果たしたのは1991年のマルチナ・ナブラチロワ一人しかいないことと、過去5年間でトップ10に入っている選手が優勝したのは、たった1度しかない、という波乱に富んだ大会であることを紹介。 大坂が、2週間前のドバイ・デューティーフリー・テニス選手権では初戦のムラデノビッチ戦で3-6、3-6のスコアで敗れ、今大会からジャーメイン・ジェンキンス氏と新コンビを組み「残念なテニスからの挽回を図っている」と、大坂の置かれた状況を説明した。 その上で 「第1シードの大坂は、今週すぐに(2回戦で)ムラデノビッチと顔を合わせるかもしれない。ムラデノビッチは初戦でサイサイと対戦する」と、ムラデノビッチが勝ち上がったきた場合、ドバイの大会でのリベンジ戦となり注目のカードになるとした。 さらに「そこを勝ち抜くと全豪オープンでの準決勝に進出したダニエル・コリンズと対戦するかもしれず、ドバイの大会を制したベリンダ・ベンチッチか、キャロライン・ウォズニアッキとの16強での戦いが見えてくる。準々決勝まで進めば、全豪オープンの再現となるプリスコバ、準決勝ではクビトバと対戦する可能性がある」と予想した。