自慢はソーセージ!夫婦が営むフランス版「大衆食堂」 フランス出身の夫が手作り 冷涼で乾燥した気候を求め長野へ
特集は夫婦の挑戦です。パリに住んでいたフランス人の夫と神戸出身の妻がソーセージなどを作るのに適した地を求めて長野県山ノ内町に移住。この秋、夫の夢だった飲食店を開き、地域に根付こうと奮闘中です。 【動画で見る】自慢はソーセージ!夫婦が営むフランス版「大衆食堂」 フランス出身の夫が手作り 冷涼で乾燥した気候を求め長野へ
■店を持つのが夫の夢
じっくりと焼き上げたソーセージ。パテやリエットも。 ここは山ノ内町の湯田中駅の近くにあるフランス料理店「やまブイブイ」。営んでいるのはフランス・ブロワ市出身のジャン・パコム・ドゥデューさん(46)と神戸出身の黒田七生さん(34)の夫婦です。 店名の「ブイブイ」はフランス語で「大衆食堂」という意味があります。 やまブイブイ・黒田七生さん: 「フレンチというと、コース料理でかしこまった、敷居の高いものというイメージがあると思うが、フランス料理にも、日本に居酒屋があれば懐石料理があるみたいにいろんなものがあって、ふらっと気軽に食べられるようなお店を目指している」 オープンは2024年9月。店を持つのは夫・パコムさんの夢でした。
■コロナ禍 料理人への転身を決意
2人が出会ったのはパリ。神戸出身の七生さんは大学を中退し、2015年、パリへ語学留学。そこで広告写真などを撮影するカメラマンをしていたパコムさんと知り合い、2020年に結婚しました。 当時はコロナ禍。撮影の仕事がほぼゼロになったパコムさんは幼いころからの夢だった「料理人」への転身を決意します。専門学校に通ってソーセージなどの豚肉の加工品・「シャルキュトリー」を作るのに必要な資格を取得しました。 やまブイブイ ジャン・パコム・ドゥデューさん: 「昔から料理の仕事をしたくて、すごくひかれていたが、ずっとやってきた写真の仕事を辞めて新しいことをするのは難しかった。コロナが新しいことを始めるタイミングとしては良かった」 なぜ、信州で店を開業したのでしょうか。 やまブイブイ ジャン・パコム・ドゥデューさん: 「知らない所に住む冒険がしたくて、せっかくなら新しい街でやりたいなと」 やまブイブイ・黒田七生さん: 「フランスのシャルキュトリーは日本ではまだそんなに知られていないと思ったので、興味を持ってもらえるんじゃないかと」
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