「煽り運転」に「ブレーキ」で仕返しは同罪!?知っておきたい”罰則”と”対処法”を解説
ニュースでたびたび問題になる「あおり運転」は、危険な行為として規制が強化されています。自分自身があおり運転の被害を受けた場合、パニックになったり怖くなったりする人は少なくありませんが、中には仕返しとして急ブレーキで対抗しようとする人がいるようです。 しかし急ブレーキを踏んでしまった場合、あおり運転のように罰則が適用される可能性があります。 本記事では、あおり運転を受けたときに「仕返し」した場合のペナルティーについて解説するとともに、あおり運転に遭ったときの対処法もご紹介します。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
あおり運転に対する罰則
交通死亡事故などが発生した背景から、あおり運転は社会問題化し、多くのニュースで取り上げられています。令和2年には、「あおり運転」を取り締まる「妨害運転罪」が創設されました。 妨害運転罪には危険な運転行為10類型が該当し、もしドライバーが1回でも違反したら免許取り消し処分になります。 さらに罰則および行政処分として、表1の措置が科せられます。
出典:政府広報オンライン「『あおり運転』は犯罪です!一発で免許取消し!」を基に筆者作成
対抗して急ブレーキを踏むと罰則になる?
あおり運転を受けたとき、相手への警告や脅しのニュアンスで、急ブレーキを踏みたくなるかもしれません。しかし、急ブレーキは法律違反に該当するおそれがあります。道路交通法第24条には、以下のように規定されています。 「車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない。」 警視庁によれば、これに違反すると点数が2点取られるほか、反則金として7000円(普通車の場合。大型車は9000円、二輪車は6000円)が科せられるかもしれません。また道路交通法違反として、罰則が科せられるおそれもあります。 感情的になって仕返ししようとすると、自分自身も違反者になる可能性があるため注意が必要です。
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