インドネシアはやらかした。オーストラリア戦とは別人だった“彼”を自由にプレーさせたのは致命傷だった【W杯アジア最終予選/コラム】
日本で懸念があるとすれば…
2024年11月15日、北中米ワールドカップのアジア最終予選で日本代表がインドネシア代表とのアウェーゲームに4-0と勝利した。悪天候の中、前半の途中まで危険な時間帯もあったが、終わってみれば無失点で勝点3を積み上げ(これで勝点13)、グループCで首位の座をガッチリとキープした。 【画像】まさにスタジアムの華!現地観戦する選手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介! インドネシア戦で改めて存在感を示したのが、ボランチの守田英正だ。スリッピーなピッチでもしっかりとボールをコントロールしながら組み立てに関与しつつ、フィニッシュの局面にも顔を出した。先制点のきっかけとなったチャンスメイク、3点目のミドルはさすがの一言である。 正直、インドネシアはやらかしたと思う。なぜ、守田をマンマーク気味でもいいから潰さなかったのか。前半、日本の攻撃の生命線は“守田と鎌田大地”だった。鎌田に良い形でボールを供給していたのは守田だったのだから、このボランチを自由にプレーさせたのはインドネシアにとって致命傷だった。 この日の守田は、アンカー的な仕事に専念していたオーストラリア戦(結果は1-1/ホーム)とは別人だった。その意味で、良い仕事をしていたのが遠藤航だ。彼が中盤の低い位置でバランスを取ってくれていたからこそ、守田はアグレッシブに攻めることができたと、そんな印象があったからである。 オーストラリア戦で守田とボランチでコンビを組んだ田中碧が悪いと言っているわけでは決してない。サッカーはあくまでチームスポーツ。その点からすると、選手同士の相性は大事なわけで、遠藤と守田はコンビとして高いレベルで成り立っていると、そう主張したいのだ。 日本で懸念があるとすれば、そのひとつは遠藤と守田に依存している点。このふたりを超えるコンビが出てくれば理想だが、そう簡単な話ではない。彼らに頼らない戦い方を見出せるか、森保一監督の手腕が問われる。 文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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