「赤字額日本一の第三セクター鉄道」が激変…!いま全国のローカル鉄道関係者が「京都丹後鉄道」に注目している「納得の理由」
3セク鉄道に民間ノウハウ活用も課題は山積
WILLERは委託を受けた際にも創業者・村瀨茂高氏が“半移住”で家を借りて各地でさまざまなヒアリングを続けるなど、コストや手間を惜しまずに鉄道の活用、地域貢献に力を注いできた。 コロナ禍の影響もあって赤字体質をなかなか抜け出せていないものの、地元主導の第3セクター鉄道として運行するより周囲への波及効果が高く、地元にもしっかりメリットがあったと言えるだろう。飯島代表は「次の10年」へ向けて、WILER TRAINSによる鉄道の維持と安全運行、地域貢献への意欲を見せていた。 ただ、各地での「京都丹後鉄道」方式の上下分離採用は難しい。WILLERほど頑張ってくれる民間会社はそういない上に、自治体としても、肚をくくって民間企業に任せるために相当な議論が必要だ。京都丹後鉄道は今後どういった方向に進むのか、期待をもって見守りたい。 【さらに詳しく】『新規参入の鉄道会社が始めた「観光列車」に驚いた…!レストラン列車「丹後くろまつ号」に隠されていた「地域の観光ビジネス」成功の秘訣』では、全国のローカル鉄道関係者がWILER TRAINSに関心を寄せる理由とその魅力について、詳報しています。
宮武 和多哉(ライター)
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