「倒壊」のバルサがいまこそ向き合うべきレジェンドの哲学【現地発】
「勝利したとき、その理由が分からなければ、負けたときの理由も分からない」
1月に今シーズン限りでの退任を発表したシャビ。その采配には疑問符がつくことも多かった。(C)Getty Images
24年1月27日のラ・リーガ22節、ビジャレアルに3-5の逆転負けを喫し、試合後にバルセロナのシャビ監督は今シーズン限りでの退任を発表した。本稿は、この退任劇の約1か月前にヘスス・スアレス記者が紡いだ言葉だ。「倒壊」と表現したバルサに対し、スアレス記者は警鐘を鳴らしていた。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2024年1月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ最終節、バルセロナはアウェーでロイヤル・アントワープに2-3で敗れた。試合後、スペインの大手スポーツ紙『ディアリオ・アス』はこう見出しを付けて報じた。 「倒壊のバルサ」 開幕戦で5-0と圧倒的な力の差を見せつけた相手に、バルサは無残にも敗れ去った。結果的に首位で決勝トーナメント進出を決め
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