【香港】2Qサービス業収益指数、11業種で上昇
香港政府統計処が9日発表した第2四半期(4~6月)のサービス業収益指数(速報値、基準値=2015年)は、主要サービス業15業種のうち11業種の指数が前年同期比でプラスとなった。 2桁の上昇率を記録したのは運輸業(14.7%上昇)。このほか行政支援サービス業(7.1%上昇)、倉庫業(6.9%上昇)、宅配業(6.8%上昇)、専門・科学技術サービス業(5.5%上昇)などの上昇が比較的目立った。 下落したのは4業種。小売業(11.9%下落)は唯一、マイナス幅が2桁だった。宿泊業と外食業(ともに2.1%下落)、不動産業(0.3%下落)は小幅に下がった。 前期比(季節調整済み)で見ると、マイナスが10業種となった。中でも宿泊業(17.2%下落)と保険業(12.8%下落)は2桁下落した。プラスは5業種で、上昇率は金融業(7.3%上昇)が最大だった。 政府報道官は今後について、サービス業全体は成長が続くが、業種でばらつきが出る可能性があると指摘。中国中央政府や香港政府による消費刺激策、所得の増加がサービス業を後押しするものの、消費パターンの変化や外部環境の不確実性が試練になるとの見方を示した。