プリキュア変身バンクのセリフを毎回収録する理由とは? いつもと違う「いっしょに遊ぼ♪」、わんぷり第45話で描かれた「相互理解」
プリキュアの変身シーンのセリフは、毎回収録しています。 毎週同じセリフなのだから使い回せばよいじゃないか、と思う方もいるかと思いますが、それでも毎回収録するのです。 【画像】お鶴さんと、老犬フクちゃん 「わんだふるぷりきゅあ!」第45話で、敵幹部トラメと「いっしょに遊ぶため」に変身した4人のプリキュア。その変身セリフの発声がいつもと少し違っていたことに気付いた人も多いと思います。なぜ、毎回変身シーンの声を収録するのか? その答えがそこにあるのです。
第44、45話で描かれた「どうぶつの命」
物語も終盤に入り、ますますの盛り上がりをみせる「わんだぷるぷりきゅあ!」。 2024年12月8日放送の第44話「たくさんの幸せ」では、老犬の寿命を取り扱いました。老衰により虹の橋を渡っていった犬のフクちゃんとその飼い主、鶴さんの絆が描かれ、プリキュアが「ペットの寿命」に踏み込んだことで大きな反響となりました。 翌週、15日放送の第45話「ずっとずっと友達」では、その「ペットとの悲しい別れ」に対し、どのように接すれば良いのかの「わんだふるぷりきゅあ!」なりの答えが提示されました。 老犬フクちゃんを亡くしたお鶴さんは「ペットロスはとてもつらいけど友達が支えてくれるから大丈夫」と友達の大切さを語り、いろはの飼い犬・犬飼こむぎは「お天気悪くても、ケンカしても、悲しいことあっても、いっしょに遊べばわんだふる、だよね」と、一緒に遊ぶことの大切さを示唆します。 そんなときに対峙(たいじ)した敵幹部トラメの「誰かといっしょにあそびたい」という思いを悟ったいろはちゃんは、トラメとも友達になろうとします。
一緒に遊ぶために変身
そして、4人のプリキュアは敵幹部トラメと「いっしょに遊ぶため」だけに変身したのです。 これまでのプリキュアシリーズでは「大切な人を守るため」「世界の平和を守るため」「なりたい自分になるため」に変身してきました。 そんな中、今作では「敵といっしょに遊んで、友達になるため」に変身したのです。 そのアクションシーンは、ずっと追いかけっこを楽しむプリキュアとトラメの姿が描かれ、みんなニコニコ楽しんでいます。 「いっしょに遊んで楽しかったら、もう友達だよ」というキュアフレンディ。 「戦い」による解決ではなく「いっしょに遊ぶこと」による相互理解という、「わんだふるぷりきゅあ!」を象徴するようなシーンとなったのです。