プリキュア変身バンクのセリフを毎回収録する理由とは? いつもと違う「いっしょに遊ぼ♪」、わんぷり第45話で描かれた「相互理解」
わんぷり製作者の思い
「わんだふるぷりきゅあ!」ABCアニメーションのプロデューサー・多田香奈子さんは番組の開始時に以下のようにコメントを出しています。 現実世界では、動物と人間は言葉を交わし合うことはできません。本作で語られるこむぎのセリフは、どこまでいっても想像の域を超えません。「犬はきっとこんなことを考えている」 これは人間のエゴなのかもと不安になることもあります。でも、言葉を交わせないからこそ、私達は動物の気持ちをとことんまで考える必要があるのではないでしょうか。大事なのは、相手のことを知ろうと努力すること。その先に、相手の幸せを願う「思いやり」が生まれるのだと思います。そして何より大事なのは、気持ちを押し付けず、理解し合うことです。 プロデューサー(ABCアニメーション)多田香奈子 多田プロデューサーは「現実世界では人間と動物は言葉を交わすことは出来ず、犬はこんな事を考えているだろうと思うことは人間のエゴかもしれないとしつつも、それでも「言葉を交わせないからこそ、相手の気持ちを知ろうとする事が大切であり、理解しあうことが大事」と語っています。 「わんだふるぷりきゅあ!」は、ペットを通して子どもたちに「相手を思いやる気持ちの大切さ」を伝えているのです。
「いっしょに遊ぼ!」
犬飼こむぎは言います。「お天気悪くても、ケンカしても、悲しいことあっても、いっしょに遊べばわんだふる、だよね」。 犬飼いろはは言います。「いっしょに遊べば、それはもう友達だよ」。 そして45話のサブタイトルは「ずっとずっと友達」です。 虹の橋を渡っていった老犬フクちゃんも、お鶴さんと一緒に遊び、たくさんの思い出を作りました。 人間をうらんでいたトラメも、プリキュアたちと一緒に遊んで友達になりました。 「いっしょに遊べば、たとえあなたの大切な存在が目の前からいなくなってしまっても、ずっと、ずっと友達でいられるんだよ」。 だからこそ「いっしょに遊ぼ♪」とキュアワンダフルは子どもたちに言い続けているのではないのかな、と僕は思うのです。 子どもたちとずっと友達でいるために。子どもたちの笑顔のために。 (C)ABC-A・東映アニメーション
著者:kasumi プロフィール
プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。
ねとらぼ