Moto2アラゴン決勝|ディクソンが完勝。小椋藍、後半の追い上げて8位。佐々木歩夢は嬉しい初入賞
MotoGP第12戦アラゴンGPのMoto2クラス決勝は、ジェイク・ディクソン(CFMOTO Aspar Team)がポールポジションから今季2勝目を挙げた。 【リザルト】MotoGP第12戦アラゴンGP:Moto2クラス決勝 舞台となるモーターランド・アラゴンは、朝方にかけて雨が降り、Moto3クラスのレースはダンプコンディションでスタートしたが、Moto2クラスのレースが始まる頃にはウエットパッチもなくなり、ドライコンディションとなった。 ポールポジションはジェイク・ディクソン(CFMOTO Aspar Team)。アロン・カネット(Fantic Racing)、ディオゴ・モレイラ(Italtrans Racing Team)がフロントロウに並んだ。 前戦オーストリアGPでの転倒で右手を骨折してしまった小椋藍(MT Helmets - MSI)は、これが復帰戦。16番手からのスタートだ。自己ベストグリッド19番手の佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)共々、追い上げを目指すレースとなった。 小椋のチームメイト、ポイントリーダーのセルジオ・ガルシアが予選で転倒し28番手からのスタートとなることから、ランキング2番手の小椋としては少しでもポイントを稼いで、20ポイントのビハインドを縮めたいところだ。 19周のレースは、ディクソンがホールショット。一方、コースオフで10番手まで後退したカネットがその後転倒するなど、1周目からコースオフも多く見られた。 レーシングラインを外すと砂埃もあがるほどグリップが低いという難しいコンディションということもあってか、首位のディクソンはかなりペース抑えめで隊列を引っ張っていった。 後方に目を移すと、小椋とガルシアは共に苦しい展開。小椋は17番手、ガルシアは25番手とポイント圏外でレースを進めた。 4周目、トニー・アルボリーノ(ELF Marc VDS Racing Team)がターン4手前でディクソンをパス。首位が入れ替わったものの、ディクソン含め7台の先頭集団は近い距離を保ったまま。6周目には再びディクソンが首位に戻った。 先頭集団では、7周目にフェルミン・アルデゲル(SpeedUp Racing)がターン13でデニス・オンジュ(Red Bull KTM Ajo)と接触、アルデゲルが転倒を喫してしまった。これで集団がちぎれ、ディクソンとアルボリーノのトップ2が抜け出す形となった。 その後も、ペースが良いディクソンとアルボリーノが後続を引き離し、優勝争いは完全に2台に絞られた。 ディクソンは残り4周のところで一気にペースを上げてラストスパートに入った。これにアルボリーノも反応してペースを上げたものの、勢いがあるのはディクソン。ふたりの差が0.7秒まで広がった。 アルボリーノはその後、再びディクソンとの差を詰めることはできず、スパートを決めたディクソンが1.7秒差のポール・トゥ・ウィン。アルボリーノはこれが今季初表彰台となった。3位にはオンジュが入った。こちらはMoto2初表彰台だ。 中盤に佐々木と15番手を争うタイミングもあった小椋は、佐々木を交わして前に出るとレース終盤には自己ベストをマーク。ペースが落ちてきた他のマシンを交わして少しずつポジションアップしていき、最終的に8位フィニッシュを果たした。 ガルシアはトラックリミット違反のペナルティを受けたこともあり、レース途中でピットに戻りリタイア。小椋とのポイント差は12点に縮まった。 佐々木は12位で嬉しいMoto2初ポイント獲得。今回のレースは終始ポイント圏内で走行し、結果を残した。