プラドとランクル250を比較! 乗り換えるなら今?
では中古車はどうか。いくつかのサイトで検索すると、ランクル250は全国に約70台ほどの在庫があったが、ほぼすべてが新車価格よりも150万円以上高いプレミア価格で売られていた。ZXのファーストエディションにいたっては、新車価格より530万円も高い1,265万円(!!)という驚愕のプライスだ。個人的には、希少な限定車でもない限り、新車よりも高い価格で買う必要はないと思う(限定車でもプレ値での購入には反対だが)。 一方、プラド150系を検索すると中古車はおよそ2,000台出ていた。2024年式で走行距離1万キロ未満であれば、500万円台から購入できそうだ。ディーゼルとガソリンで価格差がないものも多く、選びたい放題という状況である。 ランクル250がいいクルマであることは間違いない。欲しければ受注再開を待ちたいところだが、高年式で良質なプラド150系が選び放題となると、大いに悩む。現時点では「新車(定価)で買えるなら」という条件付きで、ランクル250には乗り換える価値があるという結論にしたい。
■ 室井大和 むろいやまと 1982年栃木県生まれ。陸上自衛隊退官後に出版社の記者、編集者を務める。クルマ好きが高じて指定自動車教習所指導員として約10年間、クルマとバイクの実技指導を経験。その後、ライターとして独立。自動車メーカーのテキスト監修、バイクメーカーのSNS運用などを手掛ける。
室井大和