アルカラスがナダルとペアを組んだパリ五輪を回顧「いい経験になった。彼と話すことで多くのことを学んだ」<SMASH>
現在開催中の男子テニスツアー「シンシナティ・オープン」(8月12日~19日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート/ATP1000)に出場しているカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク3位)が、パリ五輪でラファエル・ナダルとペアを組んだ経験を会見で振り返った。 【画像】アルカラス&ナダルはじめ、パリオリンピックで躍動した男子選手の厳選ショット! 21歳のアルカラスは、同胞ナダルと組んでパリ五輪の男子ダブルスに出場。初戦でアルゼンチンペア、2回戦でオランダペアを倒してベスト8に進出し、準々決勝でアメリカのオースティン・クライチェック/ラジーブ・ラム組に2-6、4-6で敗れた。銀メダルに輝いたダブルスのスペシャリストたちに屈し、ナダルとの共闘は3試合で終わってしまったが、アルカラス本人は貴重な体験をしたと明かす。ATP公式サイトがアルカラスのコメントを紹介している。 「コートの外でラファと話し、お互いをよく知ることができて、とてもいい経験になった。忘れられない思い出になったよ。コート上でもコート外でも、彼と話すことで多くのことを学んだ。ダブルスはあまりやったことがないけれど、僕たちは素晴らしいテニスができたと思う」 コート内外で38歳のレジェンドから何を学んだのか、具体的に語っている。 「僕たちが負けている時に、彼はポジティブな言い方で声をかけてくれた。『今、彼らはプレッシャーを感じているはずだ。僕たちはただそこにいて、何球かボールを打ち返し、相手を困らせるようにしないといけない』って。 時には見えなかったり、見えにくいものでも、彼は困難な状況や試合にどう備えるか、とてもクリアに見抜いている。マスタークラスだったね」 パリではシングルスで決勝に進出し、元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)と熱戦を繰り広げたアルカラス。2つのタイブレークで敗れて銀メダルに甘んじたが、この敗戦から学び、シンシナティでのタイトル獲得を目指す。すでにインディアンウェルズとマイアミで優勝している21歳にとっては、アメリカ開催のマスターズ総なめがかかる大会だ。 「もっとうまくなりたい、もっとうまくなれるといつも思っている。僕は間違いなく素晴らしい夏を過ごした。ローランギャロス、ウインブルドン、オリンピックでの銀メダル。もちろん、金メダルが欲しかったけど。 僕は勝っても負けても、自分の悪かったところを見つけて、次の試合ではショットや状況への対応で同じミスをしないよう、より良くなろうと努力することが好きなんだ。パリの決勝では、自分が望んだほどうまく対応できなかった。試合後、もっとうまくなりたいと思ったし、自分自身に対してもっと厳しくなりたいと思ったよ」 アルカラスはシンシナティ・オープンに第2シードとして出場し、2回戦から登場する。 構成●スマッシュ編集部