「平成筑豊鉄道」に1億5000万円追加支援へ…沿線9市町村、物価高騰で鉄道設備の補修費などかさむ
福岡県の直方市と行橋市を結ぶ第3セクター・平成筑豊鉄道(福岡県福智町)が経営難に陥っている問題で、沿線9市町村は資金繰り対策として、総額1億5000万円を追加支援する方針を決めた。 【写真】服部・福岡県知事に法定協議会設置を要望する村上・田川市長
沿線自治体を代表する同県田川市が1日、明らかにした。各市町村は12月議会に補正予算を提案する方針。既存の経営安定化助成金(年間総額3億400万円)と合わせ、支援総額は4億5400万円に上り、単年度で過去最高になる。
同市によると、物価高騰で鉄道設備の補修費などがかさみ、来年1月には約2億円の資金不足となるため、追加支援に踏み切ることにした。残る約5000万円は同鉄道が金融機関から借り入れる方向で調整中という。
同鉄道を巡っては、毎年10億円程度の赤字が将来的に発生することが判明。沿線自治体は10月31日、今後のあり方を検討する法定協議会の設置を県に要請した。