災害時にコスメグッズや生理用品は“贅沢品”ではない!女性が安心して避難するために必要なもの
「着替え」ができない場面での工夫
衣服に関するもうひとつの問題が、「着替え」の難しさ。 避難所では女性専用の更衣室が用意されていない場合もあり、バスタオルを目隠しにして着替えるといった工夫が必要になることがあるという。 一方、ショーツなどの下着については、替えの枚数が足りないとか、洗濯する水や干す場所が足りないなど、“着替えそのもの”を我慢しなければならない場面もある。そんな時は、おりものシートをショーツにつけておくことで、着替えをせずとも当面の清潔を保つことができ、不快感の軽減になるという。 災害時というイレギュラーな環境の中で、一人一人が必要な物資・ケアを100%受けるというのは難しい。女性が安心・安全に過ごすために、改めて自分たちに必要なものは何かを確認し、準備していきたい。 冨川万美 特定非営利活動法人MAMA‐PLUG(NPO法人ママプラグ)理事。青山学院大学卒業後、大手旅行会社、PR会社を経て、フリーランスに転向。東日本大震災での母子支援を機に、NPO法人ママプラグの設立に携わる。防災に対して、アクティブな姿勢で行動を起こす「アクティブ防災」を提唱し、全国各地でセミナーを行っているほか、東京都の「東京防災」「東京くらし防災」編集・検討委員なども務める。二児の母。
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