「今後株価は上がる?」稀代の起業家の回答は…「予想が外れても犯罪にならないのが株。外れて訴えられることもない」事実が意味するもの
2月22日の日経平均株価はバブル期以来、実に約34年ぶりに過去最高値を更新しました。NISA制度の拡充もあり、この機会に投資を始めようと考えている方もいらっしゃることでしょう。そのようななか、韓国人として初めて、アメリカの外食産業で大成功した起業家、キム・スンホさんは、貧しい境遇から成り上がった秘訣を発信しています。キムさんいわく、「誰かにとってのブラックマンデーは、ほかの誰かにとってのブラックフライデーなのだ」そうで――。 【書影】1000万回以上視聴された 「伝説のお金の授業」を書籍化!キム・スンホ『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』 * * * * * * * ◆「今後、株価は上がりますか?」への私なりの答え 「今後、株価は上がるでしょうか?」 知人からこんな質問をされた。 だが、私はふつう、こうした質問には答えない。 2020年3月から株価が下落し始めると、遅れて株に投資した知人が心配になってあちこち聞き回ったあげく、ついに私にまで質問してきたのだ。 事業をやっているから、私の判断のほうに権威があると思ったのだろう。買い増すべきか、売るべきか、心配でしかたなさそうだった。 私が質問に答えない理由は簡単だ。 自分なりの答えがあるとしても、それは相手にとっても有効かどうかはわからないからだ。 暴落した株がいつ上がるかは、誰にもわからない。どれほど有名な人でも、素晴らしい投資実績のある人でも、さらには国家の指導者であっても、株の動きはわからない。 チャートでテクニカル分析をして投資をする人や、過去のケースから自信満々に予想する人は多い。だが、当たれば英雄になり、外れても犯罪にならないのが株式市場だ。外れたからと訴えられることもない。
◆尋ねるのも愚かなこと また、もし私が市場の動向を知っていれば、それに合わせてすでに投資しているだろう。 私にも翌月や来年の市場動向はわからない。 だが、来年、あるいは5年後の動向はよくわかる。 さらに先を見てみよう。10年後にはどうなっているだろうか。その程度なら、誰でも答えを知っているのではないだろうか。 尋ねるのも愚かなことだ。みんな答えを知っているからだ。 正解に合わせて答えを書けばいいのに、焦るあまり誰にもわからない問題について頭を悩ませているのだ。
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