【毎日書評】自然と相手の心のガードを外す「ずるい聞き方」3つのテクニック
挨拶は自分から明るい声でハキハキと
身だしなみ以外で「この人、いいな」と思わせるための勝負どころは、挨拶の仕方だと著者はいいます。挨拶は誰にでもできることですが、どんな相手にも「いいな」と思ってもらえる挨拶ができる人は滅多にいないのも事実。したがって、挨拶の印象がいいだけで信頼度がぐっと高まるというわけです。 109時代は昇りエスカレーター前にあるお店で働いていたので、下の階から上がってくるお客さまを店内に誘導しようとして、挨拶の威力を実感することになりました。 特にセール期間中はすごい人混みですから、「こっちを見て! うちのお店に入って!」と一人ひとりに暗示をかけるように高めの声で、「いらっしゃいませ~! どうぞご覧くださいませ~!」と呼びかけていたのです。 そうすると、エスカレーターから上がってきたお客さまがほぼ全員、そのまま店内に流れてきたことが何度もありました。(111ページより) もちろん、挨拶だけが理由ではないかもしれません。しかしそれでも、明るくハキハキとした声で微笑みかけて挨拶したお客様はかなりの高確率で近づいてきてくれたのだそうです。そうした経験があるからこそ、「たったひとことの挨拶には、人を引き寄せる力がある」と断言できるのでしょう。(110ページより) 「ずるい聞き方」ができるようになると、話し方に自信がなくても聞きたいことを引き出せるようになると著者は断言しています。コミュニケーションに苦手意識をお持ちの方は、参考にしてみてはいかがでしょうか? >>Kindle Unlimitedの3カ月無料キャンペーン【7/17まで】 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: 朝日新聞出版
印南敦史