ウクライナの検事総長が辞任へ、検察官が徴兵逃れに関与疑い…50人は障害者資格を不正取得か
ウクライナのアンドリー・コスティン検事総長は22日、徴兵逃れに関する不正に検察官が関与した疑いが発覚したことを受け、辞意を表明した。障害の認定機関が徴兵逃れの不正に加担していることを見逃す代わりに、検察官も障害者認定を受けて手当てなどの利益を不当に受けていた可能性がある。
地元メディアは今月、西部フメリニツキー州の検察官約50人が不正に障害者資格を取得していたと報じた。組織的な不正が浮上し、同州検察トップが辞任していた。
22日の国家安全保障国防会議で検察官を含む公務員の障害者偽装が議論され、コスティン氏は会議後、「多くの恥ずべき不正行為が明らかになっている」とSNSで辞意を表明した。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこの日、不正の温床とされる障害認定の機関を年内で解散する大統領令を出した。