頼清徳総統、米国の新駐台代表と面会 前駐日首席公使のグリーン氏/台湾
(台北中央社)米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)の台北事務所所長(大使に相当)に9日、レイモンド・グリーン前駐日首席公使が就任した。頼清徳(らいせいとく)総統は10日、台北市の総統府でグリーン氏と面会し、台米関係のさらなる深化に期待を寄せた。 面会には潘孟安(はんもうあん)総統府秘書長や林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)、安全保障政策に関する総統諮問機関、国家安全会議の呉釗燮(ごしょうしょう)秘書長らも同席した。 頼氏はグリーン氏が今回で3度目の台湾駐在となることに触れ「台湾の昔からの良い友達」だと言及。米国政府が武器売却などを通じて台湾の安全に対する支持を表しているとして感謝した。また台米間の二重課税問題を早期に解決することなどによって、双方の経済貿易関係を深化し続けたいと述べた。 グリーン氏は台湾海峡の平和と安定には米台間の共通かつ長期的な利益があり、インド太平洋地域や世界の安全と繁栄にとっても極めて重要だとした上で、米国は台湾を支持し続けると強調。頼氏と協力し、盤石な米台関係をさらに強化させたいと期待を寄せた。 グリーン氏はこれまでにAIT台北事務所で副所長や政治部副部長を務めた他、駐日臨時代理大使や中国・成都の総領事などを歴任。台湾人の妻を持つ。この日の頼氏との対話は通訳を介さず、全て中国語で行われた。 (頼于榛/編集:田中宏樹)