「REDMAGIC Nova」レビュー 高性能でもコスパ高、ゲーミングタブレットの意欲作
ディスプレイは10.9インチの液晶パネル(2880×1800ドット)で、144Hzのリフレッシュレートに対応しているため、素早い動きのゲームもなめらかに表示できます。タッチ操作は最大840Hzと高速で、タイミングが重要になるゲームにも対応できます。このあたりは、ゲーミングを意識した作りといえます。本体の大きさや重さはちょうどよく、持て余す感じはありませんでした。指紋認証と顔認証の両方に対応しており、ロック解除がスマートにできる点も好ましいと感じます。
見た目はオーソドックスにまとめられたREDMAGIC Novaですが、性能の高さは特筆できます。SoCは、最新の「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 Leading Version」で、通常のSnapdragon 8 Gen 3よりもCPUクロックを高めています。ベンチマークでは群を抜くスコアをたたき出し、「原神」や「学園アイドルマスター」などのゲームもなめらかな表示でプレイできました。
REDMAGICシリーズらしく、空冷ファンとヒートパイプ、熱伝導性の高い素材を用いた高い冷却構造も備えています。ファンは背面に内蔵していることもあり、ファンが回ってもほぼ無音でゲームに集中できました。バッテリー容量は10,100mAhと大容量で、約55分でフル充電できる急速充電にも対応し、電源まわりにも不満はありません。 サウンドも充実しており、縦でも横でもステレオで楽しめる4つのスピーカーを内蔵。立体音響の「DTS:X」にも対応しており、対応アプリでは臨場感豊かなサラウンド音響が楽しめます。ゲーミングスマホ「REDMAGIC 9S Pro」が搭載するヘッドホン端子が省かれたのは気になりますが、Bluetooth接続でも低遅延で楽しめるSnapdragon Soundに対応します。 ■背面の出っ張りが気になる まとまりのよいREDMAGIC Novaですが、冷却ファンやカメラを内蔵する背面の一部だけが大きく盛り上がっているのは気になりました。位置が悪いので、手で持つ際のグリップ代わりにもならず、ただじゃまなだけ。REDMAGIC 9シリーズでは背面カメラをフラットに仕上げた実績があるだけに、スマートフォンよりも圧倒的に内部構造に余裕のあるタブレットは完全フラットに仕上げてほしかったと感じます。