多幸と健康長寿願う 琉球王国の伝統行事「美御水の奉納祭」 首里城円覚寺で「若水」を奉納
琉球王国時代、新年に向けて王国の安寧と国王らの健康長寿を願い、国頭村辺戸の大川で取水した若水を献上する伝統行事「美御水(ヌービー)の奉納祭」が22日、那覇市の首里城円覚寺総門前で実施された。大川と浦添市沢岻の樋川で取水した「若水」を混ぜ奉納した。県民の健康と長寿や来年の多幸、首里城の復興などを祈願した。今回で25回目。 【写真】首里城正殿の「隠れキャラ注意して見て」
平成の首里城復元に携わった、主催する首里観光案内所の山城岩夫代表(71)は「本来の沖縄の文化を継承することで琉球独自の文化の復興になる」と語った。 若水を奉納するノロ役を担っている仲嶺絵里奈さん(45)は「身体を清め新年の無病息災や健康を祈願する儀式。翌年の平和を願うきっかけになる行事として続けていきたい」と話した。
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