「この景色だけを目指して頑張ってきた」日本代表の渡邉伶音も涙、福岡大大濠が圧倒4度目V【ウインターカップ】
◆バスケットボール・全国高校選手権ウインターカップ 福岡大大濠77―57鳥取城北(29日、東京体育館) 男子決勝が行われ、前回準優勝の福岡大大濠が鳥取県勢として初の決勝に進出した鳥取城北を77―57(18―17、26―17、21―9、12―14)で破って3大会ぶり4度目の優勝を飾った。福岡大大濠はU18(18歳以下)日清食品トップリーグでの優勝と合わせて「2冠」で、福岡県勢男子の優勝は前回の福岡第一に続き2年連続となる。 ■福岡大大濠と鳥取城北、決勝までの足跡 昨年の決勝では同じ福岡県のライバル、福岡第一の前に敗れた。今年のレギュラーのほとんどが悔しい思いを味わっている。それだけに片峯聡太監督は「昨季は一番悔しい終わり方をした。そこから始まった今季。いろんなことがあったが最後の最後まで自分たちを信じて努力をしてきた。最後の最後まで自分たちを信じて努力してきた。その努力の結晶。ウインターカップの舞台で晴らすことができた、悔しさを晴らすことができた。本当によく頑張ってくれた。心から感謝したいという風に思います」と話した。 日本代表にも選出された大黒柱の身長206センチを誇る渡邉伶音は16得点をマーク。「本当にこの1年間、この景色をだけを目指して頑張ってきたんで、本当に良かったなと思ってます。本当に1年間、3年間苦しかったこととか悩んだ時期もすごくあったんですけど、仲間が自分のことを信じてくれて、自分もこの仲間を信じて、チーム一丸となって頑張れてよかった。本当にいろんなことを経験させてもらって、選手としても人としてもすごく成長できた3年間だった。(仲間には)本当にありがとうって伝えたいし、もう本当にみんなのことが大好きです」と涙を流した。 第1クオーター(Q)は18―17の僅差。第2Qは一時リードを許したが湧川裕斗が2本、終了間際には渡邉が3点シュートに成功。突き放して44―34で終えた。 第3Qはリバウンドを巡るゴール下の攻防でも渡邉らが中心となって優位にたち、福岡大大濠が大きくリードを奪った。第4Qは鳥取城北に追い上げられたが、大会を通じて堅かった守備は最後まで崩れなかった。