森泰斗引退 全国リーディングトップが突然の発表、12月16日セレモニー
船橋競馬を開催する千葉県競馬組合は15日、所属騎手の森泰斗(43)から第9回船橋開催(25~29日)で引退したいとの申し出があったことを発表した。この日は引退理由などは発表されず、29日の最後の騎乗後に記者会見を実施する予定。12月16日に船橋で引退セレモニーが行われる。 同騎手は98年4月18日に宇都宮競馬でデビュー。同20日の宇都宮6Rで初勝利を飾った。05年3月で宇都宮が廃止となり現在の船橋競馬へ移籍。10年に荒尾競馬場で行われた九州産の中央交流重賞・霧島賞をテイエムヨカドーで制し、重賞初制覇。同年は前年の65勝から114勝と大きく飛躍。翌11年にはエンジェルツイートで平和賞、東京2歳優駿牝馬を制した。 15年には年間297勝を挙げて初の全国リーディングジョッキーに。その後も4度(16、19、20、21年)リーディングトップの座に就いている。通算成績2万8267戦4431勝(15日現在)。重賞は71勝で、主な勝ち鞍は羽田盃(16年タービランス、21年トランセンデンス)、東京ダービー(17年ヒガシウィルウィン)、東京盃(18年キタサンミカヅキ)、さきたま杯(20年ノボバカラ)、桜花賞(21年ケラススヴィア、24年プリンセスアリー)、東京プリンセス賞(21年ケラススヴィア)、ダイオライト記念(22年ノーヴァレンダ)など。 ◇森 泰斗(もり・たいと)1981年(昭56)1月11日生まれ、千葉県出身の43歳。船橋・千葉県騎手会所属。勝負服は胴緑青ダイヤモンド、袖青。同期には大井からJRAに移籍した戸崎圭太、佐賀で活躍する倉富隆一郎らがいる。通算成績2万8267戦4431勝(15日現在)。 《同期・戸崎「誇り」》森泰斗と地方競馬教養センター時代の同期で、現在はJRAで大活躍している戸崎は「驚いたけど、引き際は人それぞれで考え方が違うもの。ここが彼のタイミングということでしょう」と引退の報を冷静に受け止めた。「同期がJRAとNARで同時にリーディングを獲れたのは誇り」と森の輝かしい戦績に敬意を表し、今後に向けて「進路は分からないけど、しっかり考えて行動するヤツですから。彼のこれからの人生を楽しみに見ていきたい」とエールを送った。