玉山鉄二が語る、「本来の自分」を取り戻すためのオフの過ごし方
水川あさみとは約20年ぶりの共演
「原作では、清家が卒論で取り上げた人物が、彼の人格形成に大きな影を落としていることを描いています。このドラマの登場人物に限ったことではなく、人が誰の影響も受けずに生きていくことなんて絶対にできないと思うんですよ。その人にイデオロギーや思想、本音や本質の部分がどうやって形成されているのか。傍目には分からないじゃないですか」 自分の言動が、過去に出会った人物や経験した出来事、吸収してきたカルチャーから無意識に影響を受けていたことに気づき、ハッとする瞬間もあるという。そこから自分の子どもたちに、どんな影響を与えているかも深く考えるようになったそうだ。 「人が成長する過程で、どんな経験や出来事に触れるか、そしてそれがその人にどんな影響を与えるかはとても大事なことだと思うんです。特に、子どもたちに対して良い経験や出会いを提供することで、彼らの成長に良い影響を与えたいと思うようになりましたね」 玉山にとって、水川との共演は約20年ぶり。櫻井とは意外にもこれが初の顔合わせであるという。「水川さんは本当に昔から全く変わっていないと いうか、一緒にいて安心感がありますね。現場を明るくしてくれるし、とても感謝しています。櫻井さんとじっくり話すのは今回が初めてだけど、清家役は本当に適任だと思いますね。撮影中も欠かさず新聞に目を通していますし、いつも控え室で動画を見て笑っている自分が情けないです(笑)」 水川、櫻井、そして玉山といずれも40代の俳優を中心とした「大人のドラマ」。その見どころについて尋ねると、こんな答えが返ってきた。「もちろん政治を扱ったドラマですが、ミステリーやサスペンスの要素もふんだんに盛り込まれたエンターテインメント作品です。フィクションとリアリティのバランスを考えながら、3人で力を合わせていいドラマにしていきますので楽しみにしていてください」 そんな玉山は、役柄から離れて「本来の自分」を取り戻すために、オフの時間をどう過ごしているのだろうか。