同じ会社に「38年間」勤めた夫が来年定年退職します。年収は「150万円」しかアップしなかったようですが、昇給はそのくらいが一般的なのでしょうか?
昇給は年齢によってストップすることも
昇給制度を採用している会社でも、一定の年齢に達すると昇給をストップする場合があるようです。例えば国家公務員の場合は、人事院「給与勧告の骨子」にて「55歳を超える職員は、標準の勤務成績では昇給停止(給与法改正)」と記されています。 昇給停止の年齢は会社によって異なりますが、50代前半または40代後半に実施されるケースが多いようで、中には30代後半で昇給停止となる会社もあるようです。 定期昇給が行われている会社でも、昇給停止の年齢が低ければ、定年退職時までの年収は変わらず、モチベーションを保つことは難しくなる可能性があるでしょう。
入社から定年退職までの38年間で平均年収は182万1600円アップ!
20~24歳と55~59歳の平均賃金を比較したところ、男女計で182万1600円アップすることが分かりました。入社から定年退職までの38年間で年収が150万円増えた場合は、平均よりは32万1600円少ないといえます。 昇給制度には年1~2回ほど実施される定期昇給や、企業の業績アップにともなって臨時で行われる臨時昇給など、さまざまな種類があります。 昇給制度の仕組みやルール、昇給率は会社によって異なり、一定の年齢に達すると昇給停止になるケースもあるようです。定年退職までにどれほどの年収が得られるかの目安を知りたい場合は、会社が定める昇給制度の取り組みやルール、昇給率について確認しておくといいでしょう。 出典 厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況(7ぺージ) 人事院 給与勧告の骨子 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部