「100%フランス」の3週間 2年ぶりシャンゼリゼ帰還で感動のフィナーレ必至!【ツール・ド・フランス2025 ルートプレゼンテーション】
ピレネーを終えて、第2週最終日の第15ステージからは東進。2回目の休息日を迎える。
第3週は、初日(第16ステージ)から“プロヴァンスの巨人”モン・ヴァントゥを目指す。平坦の第17ステージをこなして、獲得標高5500mの第18ステージも戦いのハイライトに。標高2000m前後の山越えを2つこなして、最後はコル・ド・ラ・ロズへ。思い出されるのは2023年の第17ステージ。タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)が衝撃的な失速をしたあの山である。今度は東側からの登山道が採用され、2304m地点の山頂フィニッシュにはアンリ・デグランジュ賞が設けられる。
アルプス最終決戦の第19ステージは、4つの山越えの後に標高2052mのラ・プラーニュへ。1980年代にこの山を得意としていたローラン・フィニョンをトリビュートする一戦にも。この日を終える段階で、2025年のツール覇権争いは大勢を決する。
スイスとの国境地帯を行く第20ステージを終えると、いよいよシャンゼリゼ帰還の第21ステージ。勇者の行進はパリ市内をめぐり、ルーヴル美術館、コンコルド広場、エトワール凱旋門を見て、大団円を迎える。
コース発表を受けての、主要選手たちの反応も押さえておこう。
2024年ツールの“ビッグ4”はどう見ているだろうか。王者ポガチャルは、「かなり過酷な3週間。でも、僕がツールを3回勝っていることを忘れないでほしい」と強気だ。第1週から気が抜けないとしていて、「33kmの個人TT(第5ステージ)も個人的に気に入っている」とも。かつて苦しんだコル・ド・ラ・ロズについては、「いつだってアルプスは試練だ。僕にとっては大事なステージになるね」と意識を高めている。
覇権奪還を目指すヨナス・ヴィンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク)も、「当然一番の目標になる」。今年ツールデビューでマイヨ・ブランを獲得したレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)は、「第1週はマイヨ・ジョーヌを目指したい」。絶対的な武器である個人TT(第5ステージ)が大きなチャンスだと見る。
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