民進蓮舫代表が定例会見5月25日(全文1)加計学園問題、国民の前で明らかに
民進党の蓮舫代表が25日午後3時から定例会見を行った。 【中継録画】民進・蓮舫代表が定例会見
加計学園を巡る報道について
司会:よろしいでしょうか、お疲れさまでございます。加計学園を巡って大きな報道も出ております。そういった中で定例記者会見、今週の会見をスタートさせていただきたいと思います。まず冒頭、蓮舫代表からご発言をさせていただきます。どうぞ。 蓮舫:お疲れさまでございます。まず今日は特に加計学園の疑惑、問題についてやはり一段と深まったと指摘せざるを得ないと思っています。前川前事務次官は総理のご意向メモは本物と証言をされました。メディアを通じてですが、その内容を読んで行政がゆがめられているという言葉の重さにある意味、私も共鳴をしました。他方で権力の中枢部でもある官房長官は、当初は怪文書と言い放ちました。そしてきのうの段階でも、やはりこの部分は存在が確認できない、文書に否定的な発言を繰り返していますが、どちらかがうそをついている構図ではないでしょうか。 時の権力者と権力にしっかりと支えて仕事をしてきた前事務方のトップが言っていることが、真っ向から対立をしている。どちらが正しいのか、やはり国民の前で明らかにしていただかないと総理が意向を働かせたのか、忖度があったのか、公正で平等な行政の判断、行政の決断が行われたのかが、まずここが明らかにしないと前に進められないと思いますので、今日、参議院の文科委員会でも、私どもの仲間から前川前事務次官の国会への招致を強く求めました。 なお、今日の文科委員会においても、前川前事務次官にお越しいただきたいと私どもが主張しましたが、自民、公明、与党が反対をされました。なぜ反対をするのか分かりません。官邸が文書の存在がそもそも確認ができなかった、忖度はなかった、このメモは怪文書だというそういう立ち位置を取るのであられれば、なおのこと前川前事務次官に国会に積極的にお越しいただいて、前川さんが言っていることがうそだということをむしろ見ていただくほうが、与党の言っていることと付合するのではないかと思って、なぜ自民公明が国会の招致を断るのかがまったく分かりません。 今日の朝日新聞の前川さんのインタビューの中で、ご優待、天下りの問題、これは決して許せません。省を挙げて天下りのあっせんを行っていたというのは違法行為、脱法行為でもありますので、その引責辞任は自分の考えて申し出て大臣と官邸の了解を得た。それに対して今日、官房長官は会見で、私の認識とはまったく異なっていると。当初は責任者として自ら辞める意向をまったく示さず、地位にれんれんとしがみついておりました。ちょっと異常だと思うんですね。前川前事務次官が言っていること、官房長官が言っていることが、真っ向から真逆のことを言っている。どちらが正しいのか、私たちには知るすべがありません。やはりしっかりとこれは国会で明らかにしていくということを、これからも強く声高に申し上げていきたいと思います。