【速報】「逆転無罪」2歳の義理の娘『虐待死』など問われた父親 懲役12年の実刑判決 約5年半に及んだ勾留 電撃保釈から4カ月 2審判決は逆転無罪【今西事件】
■ハンカチで涙をぬぐった今西さん。静かな法廷に響く裁判長の声。
主文で「一審の有罪部分を破棄する。被告人は無罪」と告げられた瞬間、隣に座っている秋田真志弁護士の方を向いた今西さん。 秋田弁護士は、傍聴席から見ていても分かるくらい、強い握手を交わし、今西さんの目は真っ赤になっていました。 その後、今西さんは川﨑拓也弁護士にも何か声を掛けました。 判決文の朗読が始まるとハンカチで涙をぬぐった今西さん。 再び法廷は静かになり、裁判長の声だけが法廷に響き続けました。
■「逮捕ですべてが破壊された」
そして裁判の後、28日午後に行なわれた会見で、今西さんは溢れる思いを語りました。 【今西貴大さん】「希愛と僕は、本当の親子として過ごしていました。希愛が亡くなって、僕が逮捕されたことで幸せな生活のすべてが破壊されました」 「裁判を通じて、警察・検察が見落としていた『心筋炎』など、希愛が亡くなった本当の原因を見つけることができました。今は、真実がわかったことに安堵しています」
■「僕は無実です」
「判決の主文は『無罪』でしたが、僕は『無実』です」 「いわれなき罪を着せられ、刑事裁判の当事者となった僕は、人質司法、当事者に対する偏見、そして揺さぶられっこ症候群をめぐる非科学的な医学鑑定など、日本の刑事司法が抱える問題点を表と裏との両方から経験しました」 「約4年前、本日と同じ201号法廷で有罪判決を言い渡されたときは、人生のどん底に突き落されました」
■「刑事司法の暗闇を経験する人をこれ以上増やしてはいけない」
「このような刑事司法の暗闇を経験する人をこれ以上増やしてはいけない、そのためには僕も力をつけて控訴審を闘わなければならないと思い、拘置所の独房で法律を勉強しました」 「気がつくと、僕の無実を信じてくださる仲間がたくさん増えていました。そして、みんなで一緒に無罪判決に向かって一歩ずつ歩いてきました。独房で過ごした5年半。挫けずに闘い続けて良かった、と実感しています」 「今日、皆様と一緒に無罪判決を聞くことができて、本当に嬉しいです。法廷に座っている間、傍聴席からの暖かい気持ちを心で感じていました。きっと”桜咲く”と思い続けた6年間。うれし涙を一緒に流そうといった皆様との約束を、ようやく果たせました」 「支援をしてくださった支援者の皆様、学生の皆様。そして、弁護団の先生方。信じてくださってありがとうございました」 (関西テレビ 司法キャップ 上田大輔)
関西テレビ
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