<女子フィギュア>平昌五輪出場枠「3」獲得可能性を高めた三原舞依のV
元全日本2位で評論活動もしている中庭健介氏は、こんな分析をしている。 「女子は、ロシア勢が圧倒的に強いので宮原選手一人では、もしかすると厳しいのではないか、と見ていました。しかし、三原選手の優勝で少し安心しました。大きな自信をつけたでしょう。スコアも200点を超えて、ジャッジも含めた世界へのアピールに成功しました。 またフリップ、ルッツジャンプの跳び分けがしっかりとできていた点も評価されるのではないでしょうか。とにかく三原選手のジャンプは、お手本になるような品のあるジャンプなのです。演技、構成点の部分では、まだまだ幅を出せると思いますが、非常に意義のある優勝でした。宮原選手の怪我の回復も心配ですが、通常のコンディションならば、表彰台に上がることはできると思います。宮原選手が表彰台を確保すれば、三原選手は、10位から4位の間でOKなわけです。 世界選手権では、自分の演技が日本の五輪枠にかかってくるという緊張感が生まれます。しかも、ロシアを相手にどこまでの力を発揮できるのか、を試されますが、今大会の集中力を見せてくれれば3枠獲得は大丈夫でしょう」 三原自身も「もう一度、平昌に戻ってこれるようにしたいです。少しでも、枠取りに貢献できるようにがんばりたい」と、来月の世界選手権に向けての抱負を語っているが、エースの宮原と、今大会で自信を深めた三原の2人で、出場枠の「3」を決めてしまうのが理想形。いずれにしろ三原の4大陸の快挙で女子の五輪出場枠「3」獲得の可能性が高まったことだけは間違いない。