【Krush】バンタム級王座を争う白幡裕星vs.黒川瑛斗「白・黒つけようぜ」(黒川)「ここを落としたら次はない」(白幡)
2024年10月25日(金)東京・後楽園ホール『Krush.166』の対戦カード発表記者会見が、9月3日(火)都内にて行われた。 【写真】サングラスをかけ、太々しい態度の白幡 第9代Krushバンタム級(-53kg)王座決定トーナメント決勝戦3分3R延長1Rとして、黒川瑛斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス)が対戦。 黒川は2022年5月にプロデビューすると5戦目まで負け無しだったが、2023年10月の6戦目で大久保琉唯に初黒星。2024年3月、鵜澤悠也を左ストレートでKOして再起を飾った。7月の「第9代Krushバンタム級王座決定トーナメント」準決勝では林佑哉を初回KOして決勝へ進出。伸びる左ストレートと大きく振り抜く右フック、思い切りのいいパンチが武器で戦績は6勝(2KO)1敗1分。 白幡はアマチュアで多数の経験を積み、2018年10月にプロデビュー。2019年12月1日にはMuayThaiOpenスーパーフライ級王座を獲得。2021年2月にはKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座も奪取。2022年3月、RIZINで吉成名高に挑むもTKOで敗れている。2023年2月にKrush初参戦で第6代Krushバンタム級王者・吉岡ビギンを再三の偶発的なローブローがあったものの判定で破った。2戦目で壬生狼一輝に敗れたものの、その後は2連勝。トーナメント準決勝は峯大樹に不戦勝。戦績は16勝(1KO)5敗1分。 会見で白幡は「やっとタイトルが手に届くところまで来たので、ここからが本当の勝負。ここを落としたら次はないと思っているので必ず勝つ」、黒川も「ここで勝つか勝てないかで人生が大きく変わってくる。大事な試合になってくるので、“白・黒”つけようぜって感じです」と、共に必勝を誓う。 「“白・黒”つけようぜ」とのセリフは、両者の名前からもじったもの。しかし、黒川が負けを意味する「黒」になってしまうが、と突っ込まれると「相手は白幡なので、白旗上げてるのかなって」とさらに言ってみせた。これに白幡は「あまり人の名前をバカにするのは良くないと思います」と対抗。 準決勝は不戦勝となった白幡は黒川の準決勝を見た感想を求められ、「黒川選手が勝つなら短期決着になると思っていました。パンチも蹴りも出来るなって思いましたね」とし、黒川は白幡の印象を「丈夫な選手だと思いますし、自分のペースを作るのが上手」と評する。 ベルトへの想いは、白幡は「王座への思いよりも黒川選手に勝つことを考えています。勝てば自ずと王者になるので。自分はKNOCK OUTの時から王者になって、順風満帆に来てるって思う人も多いと思うけれど、いろいろなことがあって格闘技から離れる寸前のところまで来たこともあったし、そこからまたここまで来れたので、自分が宮田さんにベルトを巻いてもらう運命だと思います」と口にした。 一方の黒川も「このベルトを巻いた先輩の背中を見て僕は育ったので、次は俺が巻きたいと思っていたので自分の巻く番が来たなとワクワクしています」と、KRESTにベルトを持ち帰りたいと話す。 白幡は「やっとパンチが出来てきたので、メインらしくパンチが交錯する場面も見られると思います。あと僕は昔のKrushを見て育っていて、梶原龍児さんが上から入場してきて帽子を投げるパフォーマンスをしていたんですが、それをいつかやりたいと思っていて。僕もブランド物をプレゼントしたい。ご検討お願いします」と、入場パフォーマンスをしたいと提案。 黒川は「守りに入ってつまらない試合のタイトルマッチを見るけれど、ベルトを持ってからがスタートなので。僕は今は何物でもないので、勝ちに徹してもしょうがない。Krushのタイトルなので倒して獲ることに意味があるし、それがKrushのベルトだと思っています」と、倒してベルトを巻くことに異議があると言い放った。 自分が王者になったら、バンタム級をどういう階級にしていきたいか。その問いに2人は次のように答える。 白幡「うじゃうじゃ下のヤツらがいるので、受けて立つし、どんどん強いヤツとやっていきたい。そして世界トップとやりたいですね。バンタム級は他団体でも盛り上がっていますが、K-1のバンタム級は動いていないので、Krushの方がアツい。なので自分がこのベルトを巻いてK-1もKrushも引っ張っていける選手になりたいです」 黒川「バンタム級が出来てだいぶ経って、昔の方が選手が揃っていたとか、他団体の方が強いとかいろいろ言われているので、自分がこのベルトを獲って引っ張って行く形で黙らせていきたいと思っている」 また、白幡がすでに他団体で2本のベルトを巻いていることについて、黒川は「若くしてプロキャリアをスタートさせていますし、本人は順風満帆じゃなかったと言っていましたが、現実的にベルトを2本獲っていてこの階級では国内トップクラスの選手だと思っています。そういう選手と試合が出来るのは嬉しいですし、ベルトを2本撮った事には特に何も思わないですけれど、そういう選手とタイトルを懸けて試合が出来る気持ちの高揚感はあります」と語った。 過去に獲った2本のベルトも背負って戦う気持ちはあるかと聞かれた白幡は、「ないです、はい」とあっさりと答えた。
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