琴桜が順調回復11番 夏休みの宿題の思い出は「やってたけど…なんかいい感じで終盤までいくんですよ」
大相撲の大関琴桜(佐渡ケ嶽)が31日、千葉県松戸市の部屋で稽古し、順調な回復ぶりを示した。幕内琴勝峰と11番とって8勝3敗。夏巡業中の9日に腰痛を発症したが、本格的に実戦稽古を再開した29日の稽古総見から3日連続で相撲をとった。組み止めて力強く寄り切る内容が多く「動かせなかった時のことを考えれば、やれるようになってきた。あとはしっかり積み重ねて、その分を取り返すぐらいの気持ちでやらないと」と、初優勝を目指す秋場所(9月8日初日、両国国技館)へ向けてペースアップを誓った。 大関昇進を挟んで5場所連続2桁勝利中。10勝した名古屋場所は横綱照ノ富士から初勝利も挙げた。「一つの段階というか、上に向かっていくうえで、一個ずつですけど、いろんなものが見えてきていると思う」と成長を自覚。一方で、これまでも新十両や新三役昇進をすんなりと決めたことはなかっただけに「上を見るのも大切だけど、見過ぎて空回りするのもよくない。身の丈に合ったものができていないのに、上を見たって仕方ない。まずは一つ一つ課題をクリアしていくのも大事」と、横綱という大目標にもコツコツと地道に向かっていく姿勢を見せた。 この日は、部屋に来た小中学生にも稽古をつけた大関。少年時代、夏休みの宿題を早く終わらせるタイプだったかを問われると「やってたんですけど…なんかいい感じで終盤までいくんですよ」ととぼけながら回答。「全然、最後まで持ち越してた」と“千秋楽”までかかっていたことを告白すると「大会があるから仕方ないっす。計画を立ててるだけ偉いでしょ!」と開き直り、笑いを誘っていた。