スマホが原因? 二重あごをなくして、ストレートネックを解消するために試したい4つの方法は?
画面の見っぱなし、椅子に座りっぱなしの生活は、姿勢や顔の輪郭に悪影響を及ぼし、二重あごの原因にもなる。では、頭を正しい位置に戻して二重あごをなくすにはどうしたらいいだろう。フランス「マダムフィガロ」誌のリポート。 "Sitting is the new smoking"という表現を聞いたことがあるだろうか。座りっぱなしは喫煙ぐらい身体に悪いという意味だ。どうしてこんな言葉が生まれたのかといえば、ひと昔前のタバコ中毒ならぬ画面中毒に現代人は陥っており、しかも長時間座りっぱなしだからだ。その結果、いわゆる"スマホ首"(フランスでは"cou de tortue"すなわちカメの首と呼ぶらしい)、要するに頭が前に突き出ている状態が作り出される。家の中だけではない。街中や公共交通機関の中でも、誰もが同じ姿勢でスマホに目が釘づけだ。フェイシャルマッサージのプロで「フェイス・ソウル・ヨガ」の創始者であるオーレリア・デル・ソルのもとを「訪ねてくる人のほとんどが二重あごの悩みを抱えている」そうだ。 うっとうしい二重あごをどうやったらなくせるだろう。「もちろん、まずは姿勢を正すことです」とオーレリア・デル・ソル。まっすぐな姿勢を取るには肩を後ろに引き、肩甲骨をなるべく下げる。理学療法士のジョスリーヌ・ロランは、「立ったらできるだけ上に伸び、お尻をちょっと引くイメージです。こうすると首が背骨の延長線上に落ち着いて美しい頭の位置になります。ちょっと気取っている人に見られてしまうかもしれませんが」とユーモア混じりに解説する。ジョスリーヌ・ロランは背骨の自然な湾曲を取り戻すための「ローズ・ピラティス」や「アビローズ」体操の考案者だ。「座っている時はなるべくあごを水平まで上げ、無理のない範囲で頭を後ろに反らしてください。ヘッドレストにもたれるイメージです」
ストレッチ
二重あごをなくしたいなら、顔のほかの部位も関わってくる。オーレリア・デル・ソルは「舌の位置がとても重要」だと言い、ミューイングという舌のトレーニングを勧める。「舌全体を上歯の後ろあたりから上あごの口蓋にべったりつけることで舌の位置を矯正するテクニックです。話したり食べたりしていない時は、舌を常にこの位置に保つのが理想的です」 舌を鍛えるためにオーレリア・デル・ソルはさらに、唇と歯の間に舌を入れ、歯を磨くイメージで円を描きながらぐるっと動かすことも勧めている。「一方向に10回、反対方向にも10回動かすだけです」。あごの力を抜くことも大切なのだそう。そのためにはまず「歯をかみしめた状態でこぶしを使ってあごを」マッサージした後、「口の力を抜いて筋肉を緩める」のがいいと言う。 オーレリア・デル・ソルは首の前面にある広頚筋(こうけいきん)のストレッチも勧める。表面積が大きく、弾力と張りを失いがちな筋肉だ。「右手を首の付け根、鎖骨の上に置きます。その上に左手を重ねます。下歯を下唇で覆うようにして、軽く頭を後ろにひいたらあごを上に反らせます」