話題の「宅食サービス」でラクをしたいですが割高でしょうか? 費用の目安や相場はどのくらいですか?
仕事や育児で忙しく、夕食を作る時間がなかったり面倒に感じたりしたことはありませんか。忙しいからといって外食やコンビニ弁当ばかりが続くと、費用面や健康面で不安を感じる人もいるでしょう。そんな人におすすめなのが、自宅に食材や弁当を届けてくれる「宅食サービス」です。本記事では、宅食サービスの費用の目安や相場を紹介します。
宅食サービスとは?
宅食サービスとは、弁当やお総菜、食材などを自宅まで届けてくれるサービスです。電子レンジで加熱するだけで食べられる冷凍弁当から、調理に必要な食材や調味料がそろった「ミールキット」まで、提供する商品は業者やコースによって異なります。 注文方法については、毎回必要なメニューのみを注文する「都度購入」と、決まった頻度で商品を届けてくれる「定期購入」があります。 (独)中小企業基盤整備機構の「市場調査データ 食材宅配サービス(2021年版)」で、2021年9月に20~60代男女1000人を対象としたアンケート調査によると、宅食サービスの利用率は約12%でした。 利用頻度については半年に1回以上利用するユーザーが約62%で、中には毎日や週に2~3日の高頻度で利用するユーザーもいます。1回あたりの利用金額については、「1000~3000円未満」がボリュームゾーンでした。
宅食サービスは割高なのか?
宅食サービスで弁当を注文する際の相場は、1食あたり700~1000円程度です。中には、1食350~500円前後の低価格で提供している業者もあります。スーパーマーケットやコンビニ弁当と比較すると、若干割高に感じる人が多いかもしれません。 「家計調査 家計収支編(2022年)」によると、単身世帯(勤労者世帯)の1ヶ月あたりの平均食費は3万9069円です。仮に1食700円の宅食弁当を1日3回食べるとして、1日にかかる費用は2100円、1ヶ月間(30日間)にかかる費用は6万3000円となります。単身世帯の平均食費と比較すると2万円以上高くなってしまいます。 ただし、3食すべてを宅食弁当でまかなう人は少数派でしょう。「夕食のみ」「仕事で帰りが遅くなった日のみ」など利用回数を限定し、あとは自炊をすることで食費はおさえられます。外食と比較すると1食あたりの費用をおさえられるため、今まで外食ばかりだった人が宅食サービスを利用すると食費が減る可能性もあります。