【MLB】レッドソックスが剛腕チャップマン獲得へ 1年1075万ドルで合意 通算335セーブのベテラン左腕
レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーを務めるクレイグ・ブレスローは、今オフ最大の補強ポイントについて「より速い球を投げられる投手を獲得してブルペンを強化したい」と話していたが、その言葉通りの補強を実現させた。日本時間12月4日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスはパイレーツからFAとなっていた剛腕アロルディス・チャップマンと1年1075万ドルで合意。通算335セーブのベテラン左腕がブルペンに加わることになった。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在36歳のチャップマンはオールスター・ゲーム選出7度、ワールドシリーズ制覇2度、通算335セーブという輝かしい実績を誇る、言わずと知れたキューバ出身の剛球サウスポー。メジャー15年目の今季はパイレーツで68試合に登板して61回2/3を投げ、5勝5敗14セーブ、22ホールド、防御率3.79、98奪三振をマークした。防御率が3.00を下回ったのはヤンキース時代の2019年(防御率2.21)が最後であり、年齢による衰えは否めないが、奪三振率は2年連続で14を超えており、三振奪取能力の高さは健在だ。 チャップマンの加入により、レッドソックスには3人のクローザー候補が揃った。実績十分のチャップマンはもちろん候補の1人であり、チャップマンのほかには、トミー・ジョン手術のリハビリで今季を全休したリアム・ヘンドリックス(通算116セーブ)と今季デビューして好投したジャスティン・スレイテン(44試合で防御率2.93)の名前が挙がっている。勝ちパターンを担っていたクリス・マーティンとケンリー・ジャンセンがFAとなったため、レッドソックスはチャップマンを含めた3人を中心にブルペンの立て直しを図ることになる。 ちなみに、チャップマンは通算のセーブ成功率が87.5%に達し、これは通算150セーブ以上を記録している現役投手のなかでジャンセンとクレイグ・キンブレル(ともに88.2%)に次ぐ3位の数字となっている。