「食べるのに苦労」した日本食 異国で活躍へ…台湾出身195cmルーキーの「覚悟」
「NPB入りできなければ、野球を辞める」
――NPB入りを意識したのはいつですか? CPBL(台湾プロ野球)入りは選択肢にありましたか? 「プロに行くことを意識したのは大学4年生からです。CPBL入りは意識せず、NPBに行くことだけを考えていました。NPB入りができなければ、野球自体を辞めることを決めていました。それだけ覚悟を持っていたので、ライオンズから指名されたときは本当に嬉しかったです」 ――打撃で参考にしている選手は? 「体格(林選手は身長195センチ、体重105キロ)と長距離打者というスタイルが似ているのでニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手を参考にしています。目標となる選手です。彼の軽く振っている感じで遠くに飛ばすという技術はとても参考になりますし、それをイメージして練習に励んできました」 ――NPBの舞台で台湾出身選手同士の対戦があることについてどのような思いがありますか? 「台湾から日本に来た選手は、投手も打者もみんな良い選手です。もしチャンスがあれば対戦してみたいです。台湾出身の全選手と対戦したいですが、特に対戦したいのはファイターズに入団する古林睿煬投手です。とても良い投手で簡単には打てないとは思いますが、対戦したら必ず打ちたいと思います」 ――台湾ではパ・リーグの試合が2014年から11年継続して放映されています。台湾のご家族とご友人も林選手の活躍を見てくれると思います。最後に台湾と日本の日本プロ野球ファンへメッセージをお願いします。 「来年からNPBでプレーをします。1日でも早く、僕の顔と名前を覚えてもらえると嬉しいです! 一生懸命プレーするので、ぜひチェックしてください! 応援よろしくお願いします!」 終始、優しく、物静かに流暢な日本語でインタビューに答えてくれた。台湾で生まれ、日本で野球のキャリアを歩む林の今後の活躍にぜひ注目してほしい。
「パ・リーグ インサイト」竹林慎太朗