“オリエントスター“の文字盤が美しすぎる【伝統技法と先進技術を融合】新定番“M34 F8 デイト”に注目
機械式にこだわり続ける国産時計ブランド“オリエントスター”は、ブランド誕生70周年の2021年に、46系自動巻き(1971年完成)をベースに、現代的なスペックにアップデートした手巻き仕様の46系F8ムーヴメントを発表した。 【画像】色味が変化する“ブルー文字盤”や搭載ムーヴメントをさらに拡大して見る 最大の特徴はエプソンで培ったMEMS技術を応用して独自開発されたシリコン製ガンギ車を採用した点。これにより長時間駆動を実現したほか、精度も向上し、いっそう実用性を高めたのである。量産機としては非常に優秀な性能を誇る46系F8ムーヴメントは、以降、自動巻き仕様などの派生を生み出し、オリエントスターのラインナップを拡充している。 次代の旗艦ムーヴメントを完成させたオリエントスターが次なる一手として並行して注力したのが、“外装クオリティの向上”である。 ザラツ研磨による美しい鏡面仕上げのケース、装着感の良さも追求したブレスレットなど、近年オリエントスターの外装クオリティは目に見えて向上しているが、なかでも強いこだわりを感じられるのが“文字盤”だ。 例えば白蝶貝にグラデーション塗装を施して神秘性を際立たせた文字盤や、繊細な型打ち模様を施した文字盤など、独自性にあふれ、かつ価格以上の価値を感じさせる高品質な文字盤が増えている。
オリエントスター M34 F8 デイト とりわけ最新作のM34 F8 デイト(写真のモデル)の文字盤はいっそう手が込んでいる。熟練職人が手作業で金型に彫り込んだ模様を型押し文字盤に、エプソンが開発した光学多層膜技術光学多層膜技術(ナノレベルの透明な膜を重ねて光の反射率をコントロール)によって、従来の塗装では出せなかった深みのあるブルーを表現。多面カットされたアプライドインデックスと針が組み合わされ、非常に高級感がある仕上がりだ。
オリエントスターは23年9月にコレクション体系を再編(コレクション名はフランスの天文学者シャルル・メシエによる星雲・星団・銀河のカタログ“メシエカタログ”にちなむ)し、モデルごとの方向性をより明確に打ち出すようになった。こうしたデザインコンセプトに合わせて、最適な文字盤を作り上げられるのは、時計の部品製造から組み立てまでを一貫して行い、かつプリンタ製造で培った優れた先進技術も有しているエプソンならではと言えるだろう。
文◎Watch LIFE NEWS編集部