魚津高生、駅近くの商業施設に学習室整備 市が協力
魚津高校の2年生5人が、魚津サンプラザ(富山県魚津市駅前新町)内に学習室をオープンさせた。市内に自由に学習できるスペースが少ないとして、地域課題解決に取り組む授業の一環で企画し、市などの協力を得た。12月19日まで期間限定で開放を予定しており、メンバーは「気軽に使ってもらいたい」と話している。 魚津高では、1、2年次に地域の課題発見・解決能力を養おうと、総合的な探究の授業で班ごとに探究テーマを決めてプロジェクトを進めている。 今回発案した5人のテーマは「教育」。1年次に市内に学習スペースが少ないことを課題に挙げ、「魚津の学スペ問題を共に考えよう」と題したプロジェクトを始動させた。メンバーの岡本一真さんは「電車の待ち時間などに勉強できる場所がほしいと思っていた」と話す。今年7月のフィールドワークで市にアイデアを提案した。 オープンは今月18日。学習室には机が7個あり、最大14人が利用できる。開放日はサンプラザの営業日に合わせ、時間は午前10時から午後8時まで。利用無料。放課後の時間帯に利用する中高生の姿が多く見られるという。
同商業施設に開設したのは、駅から近く市外の高校生らも来やすいことが決め手になった。集客支援も意識したと言い、学習室を利用したついでに店にも立ち寄ってもらうことを期待する。 施設の一角をフリースペースとして開放している自治体業務受託サービスのエスプールグローカル(東京)、サンプラザ商店会などの協力も受けた。 今後は利用者にアンケートを取り、年代や利用時間などをまとめ、来年2月に下級生に発表する。ニーズが高ければ継続させたい考えだ。代表の西野直登さんは「小学生から大人までいろんな人に使ってもらい、地域とのつながりの場にもなってほしい」と話している。