【一生モノの資産運用】人気のアメリカ株投資で「レバレッジ」を掛けるとなぜ危険なのか
kogome/stock.adobe.com
読者の中にも、資産運用をしている人は多いのではないだろうか。インフレ、金利上昇、ウクライナ情勢等で 2022年は年初から株価の変動が激しくなっている 。2021年はアメリカ株ブームだった。アメリカは、2011年~2020年の10年間、世界で一番株価が上昇した国だ。さらにコロナ禍においてもGAFAに代表される巨大IT企業が株価を牽引し、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500やナスダック総合株価指数も大きく上昇した。個別企業の株式に投資しなくても、アメリカの株価指数に連動する投資信託やETF(上場投資信託)に投資すれば大きなリターンを得られた。 株価が好調な時は良いニュースがあふれている。好調な対象に投資していれば未来がバラ色のように見えるものである。そして、その「バラ色」の投資対象でもっと手軽に利益を出せないかと考える人が出てくる。上昇相場の時に必ず人気化する金融商品がある。レバレッジ型投信だ。 レバレッジ型投信とは、その価格が投資対象に掛けたレバレッジ(主に先物取引を活用し自己資金を証拠金として2倍3倍の取引を行うこと)分だけ変動する。これは、株価上昇時でも下落時でも変わらない。例えばS&P500に2倍レバレッジを掛けた投資信託の場合、S&P500が10%上昇した時に20%上昇し、逆に10%下落した時は20%下落するというものだ。
本文:2,599文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
福田猛